「9月以降にクルードラゴンで宇宙ステーションへ」若田宇宙飛行士が会見7月21日(全文1)
これまでと違った難しさがあるのか
NHK:NHKの寺西と申します。このたびはおめでとうございます。若田さん、前回の飛行からもうだいぶ時間がたたれているということと、コロナ禍で、訓練など含めて、一番、今回ちょっとこれまでと違った難しさ、何か感じられたのかというところと、あと最初の質問にもありましたが、今回、先日、ロシアの宇宙飛行士の方の搭乗が決まって、これちょっと、どうなるか分からない状態が続いていたかと思うんですけれども、急遽決まって、次、打ち上げまでもうそんなに時間がないという中で、コミュニケーションとか、そういったものの課題とか、皆さん初めてになるので、若田さん以外は。この辺りどういうふうに考えておられますでしょうか。 若田:これ、宇宙飛行士だけではなくて、世界中の方がやはり新型コロナの感染の中で、さまざまな活動、お仕事をされていく中でいろんなご苦労があったと思いますけども、われわれもまさに同じような苦労をしてると思います。具体的には訓練が、海外の渡航ができないので、これまでは世界各国の訓練所に行ってシミュレーターのところで訓練をしていたところを、リモートで、本当にPowerPointでまず勉強してからというような形で、リモートで訓練をかなりしなければいけなかったっていうのは、ある意味では効率的な部分もあるんですけれども、例えば緊急事態の訓練みたいなものっていうのは、実機のシミュレーターが、モックアップがあったりするとやはり効率がかなり変わってきますので、そういう意味で、リモートと現場での訓練をきちんと使い分ける。その段取り、その訓練計画を立てる。そういったところっていうのは、宇宙飛行士だけではなくて、訓練担当の皆さん含めて苦労されたところなのかなというふうに思います。
体調管理をきちんとしてミッションに臨みたい
やはりそこをうまく克服できて、最近は各国での訓練っていうのが現場で、筑波宇宙センターでの訓練も含めて、海外の宇宙飛行士が訓練できるようになりましたので、そういう意味では、さらにこのコロナが本当に収束して、これまでどおり訓練ができるといいなというふうに思っています。 で、ロシアの宇宙飛行士、アンナ・キキナさんがCrew-5ミッションに、搭乗が正式に決定したという状況ですけれども、これまでも訓練自体は、今から始めるんではなくて、当然、訓練自体は一緒にしておりまして。ですからチームワークを高めるための時間というのは十分取れてますので、きちんと協調ができる状態になってますので、これからやはりアンナ・キキナさん含めて、体調管理をきちんとしてミッションに臨みたいなというふうに思っています。 NHK:ありがとうございました。 若田:ありがとうございます。 司会:はい、ありがとうございます。それでは次の方に移りたいと思います。あ、では。