チームにおけるベテランの重要さ【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第143回
腰を痛めました。重たいものを持とうとしたら「グキッ」という鈍い音がして、腰に激痛が走りました。いわゆる「ぎっくり腰」です。 【写真】山本キャスターの最新フォトギャラリー 普段から気をつけていたのですが、油断しました。しばらく歩くこともままならず、調べたところ激痛を抑えるためには薬しかないと知りました。野球選手と比べるのも恐縮ですが、ケガと向き合うというのはいかに大変なのかと思いました。 2017年に椎間板ヘルニアを発症して以来、常にケガと向き合っているのが川端慎吾選手です。 打率3割を3年連続で記録するなど打撃センスはピカイチ、近年では代打を中心に活躍する川端選手は、チームにとって大事な存在です。いや、今後はさらに存在感が増す可能性があります。というのも、打撃はもちろんですが、チームを牽引する重要な役割を求められるからです。 川端選手に求められる役割とは、ズバリ"ポスト青木"です。青木宣親選手の引退は大きなニュースになりましたが、ベテランが抜けるというのは、いつの時代でもあることですし、必然ではあるのですが、ファンはその度に大きな喪失感に苛まれます。 最近だと、ソフトバンクの和田毅投手の引退が決まった時には、一緒に自主トレをしていた他チームの選手たちも大きなショックを受けたと聞きました。ベテランの存在とは他球団にとっても大きな財産なのです。 青木選手の引退も大きな衝撃をもって受け止められました。どの選手にインタビューをしても、精神的支柱であったこと、いかに青木宣親という存在に頼っていたのか、吐露するコメントが多く聞かれました。 今年、ヤクルトはFA宣言した選手を積極的に獲りにいっています。ただ、FAでは獲得できないポジションもあります。それがベテラン=精神的支柱です。これだけはチーム内で育成するしかない、"特殊なポジション"と言っていいでしょう。 青木選手がいなくなったヤクルトには、石川雅規投手というレジェンドもいますが、野手の柱を育てることが急務なのです。