全米女子OP予選落ち渋野日向子の東京五輪出場が絶体絶命ピンチ…一発逆転の可能性は残る「全米女子プロ」でのV争い
女子ゴルフの海外メジャー今季第2戦「全米女子オープン」は4日、米カリフォルニア州サンフランシスコのオリンピッククラブ・レークC(6457ヤード、パー71)で第2ラウンドが行われ、41位から出た渋野日向子(22、サントリー)は1バーディー、6ボギーの76と崩れ、通算7オーバーの67位で予選カットラインに1打届かなかった。 6月末の世界ランキングに基づく五輪ランキングで決まる東京五輪代表は、1カ国・地域で各2枠(五輪ランキング15位以内なら最大4枠)。現在、世界ランキング30位で日本勢4番手の渋野にとっては、世界ランキングのポイント配分の高いメジャーで好成績を残したいところだったが、予選落ちという最悪の結果に終わってしまった。 今回の「全米女子オープン」は米国でも屈指の名門で初めて開催された。これまで男子の「全米オープン」は5度開催されているが、優勝スコアがアンダーパーになったのは2回だけ。そのスコアも1987年は通算3アンダーで、66年は通算2アンダー。フェアウエーバンカーは1つだけで、池やクリークなどのウオーターハザードは1つもない。一見するとスコアが出そうなコースだが、起伏のあるうねったフェアウエーに、深いラフとアンジュレーションのきついグリーン、さらには海からの風が、これまで多くのトッププロを苦しめてきた。 米ツアーで初めて同じ黄金世代の畑岡奈紗(22、アビームコンサルティング)と同じ組で回った予選ラウンドの2日間、渋野のショットは好調だった。第1ラウンドのフェアウエーキープ率は156人中10位の78.57%。41位から出た第2ラウンドもフェアウエーを外したのは14回中1回だけだった。 だが、グリーン上で難コースの洗礼を受けた。スタートの9番(パー4)は2打目をピン手前2メートルにつけたが、バーディーパットに失敗。カップの左を抜けたボールに首を傾げたのが苦闘の始まりだった。バーディーは5メートルをねじ込んだ15番(パー3)の一つだけ。14番(パー4)、16、17番(パー5)と3メートル前後のチャンスを逃し続けた。