中高年の約8割が「親と介護に関して話したことがない」と回答。約7割が「自分の介護は専門家に任せたい」
◆自身の介護は専門家に 次に、自身に介護が必要になった場合にどうしたいか、という質問では、全体の半数が「まだ決めていない・分からない」と回答。年代別に見ると、60代は決めている人の割合が多く、「まだ決めていない・分からない」と回答した人は4割にとどまった。 自身の介護の意向が決まっている人に、介護方法について聞いたところ、「介護施設を利用したい」という回答が約7割と最も多く、「自宅で介護サービスを利用したい」も2割を超え、施設や介護サービスを利用せず、家族に介護して欲しいと答えた人はごくわずか。親世代の介護以上に、自身については介護サービスを利用したいと考えている人の割合が高いことがわかった。 さらに、「将来自身に介護が必要になった場合に介護を頼みたい相手は?」という質問には、7割弱が「介護士・ヘルパー等の専門家」と回答。「自身の子ども」と答えた人は6.0%と1割にも満たず、多くの人は自分の子どもに介護をしてもらいたいとは考えていないことがわかった。
◆介護現場のテクノロジー活用には肯定的 しかし、少子高齢化の日本で、今後介護人材が大きく不足していくのは明らか。そのため、介護現場におけるテクノロジー活用について質問したところ、介護業界におけるデータ・テクノロジー活用について「知っている」と回答した人は6.5%。9割以上の人が、介護現場におけるテクノロジー活用について「知らない」、「よく知らない」と答えている。 そこで、テクノロジーを取り入れた介護サービスの利用意向を聞いたところ、「受けたい」「どちらかというと受けたい」と答えた人は合わせて8割近くにのぼり、多くの人が肯定的な回答となった。 テクノロジーを活用した方がいい項目に関しては、「排泄(61.4%)」「睡眠(60.6%)」「入浴(59.1%)」に多く回答が集まり、介護する側・される側にとってセンシティブな項目に、テクノロジーの活用が期待されていることが分かった。 一方、人にしかできないこととして、「気遣いや、先回りした行動、とっさの判断」「相手の感情に合わせた会話」「介護される側の心に寄り添うこと」などが回答にあがった。 SOMPOケアは2024年10月よりWEBサイト「未来の介護MAGAGINE」をオープン。介護現場の今とこれからに関する内容、加藤綾菜さんが夫・加藤茶さんとの生活や介護に対する考え方について語る動画など、様々なコンテンツを発信していくという。 【調査概要】 ・調査方法:WEBアンケート調査 ・調査テーマ:「《未来の介護》に関する調査」 ・調査対象者:全国の30代~60代の男女 合計1000名 (自身が介護を受けていない、かつ、自身の親が存命の男女) ・調査期間:2024年7月29日~30日 ・調査主体:SOMPOケア株式会社 ・調査機関:株式会社ネオマーケティング
「婦人公論.jp」編集部
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