軽自動車はいまが買い時? 2030年新燃費基準のスタートで車両価格爆上がり!
燃費より安全性を向上させたい実質的交通インフラの軽自動車
本当に敵はCO2なんでしょうか? この問題、深堀するとキリがないので今回はやめておきますが、FCEVを除き2030年から新燃費基準が始まってしまいます。EVもウェルトゥホイール思考なんで何やら大きな凌ぎの匂いがプンプン。 この記事の他の画像を見る
まあそれはさておき、基本的に国内専売車である経済的な軽自動車も一網打尽。もはやマイルドハイブリッド程度の電動化では太刀打ちできません。ちなみに軽自動車で2番目に売れているスペーシア・ハイブリッドのモーターパワーは最高出力1.9kW(2.6ps)、最大トルク40Nmとカワイイもの。それでもエンジン単体は36kW(49ps)/58Nmなのでありがたい助っ人なんです。
このマイルドハイブリッドシステム、コスト的には1ケタ万円中盤といわれます。ところが、トヨタのようなストロングハイブリッドシステムの開発・搭載を強いられると、現状そのコストは30万をなんとか下回るレベルなんだそうな。無論、今後は量産効果も見込めるのでしょうが、仮に25万円の価格上昇と考えるとぞっとするレベルの車両価格になってしまいます。
どこかで聞いた記憶のある地方創生。その地方で実質的交通インフラを担う存在が軽自動車です。いまじゃ普通車並みの予防安全装備をフル採用。さらに電動化コストが加わると、ハイブリッド代金のみならず、駆動用バッテリーが追加されることでリサイクル料金も上昇することが予想されます。軒並み諸外国に基準を合わせる必要性があるのか疑問です。
5年後の原材料相場がどのように推移するか想像もできませんが、スーパー行ってもすべての食品価格が上昇しているように、クルマの価格が今後下がるとは思えません。加工食品会社なら内容量減らすとか手段はあります。しかし、クルマに関しちゃそれは無理。現状だって新年度を迎えれば価格改定が起こるかもしれないのですから。
というワケで、個人的見解は人気車をお持ちなら下取り相場がいい5年落ち以内、2回目の車検を迎える前に商談を進め新車に乗り換えるのが得策と思えてなりません(メーカー保証もバッチリ)。通勤や駅への送迎、お買い物程度の使用なら非電動化モデルで十分。一番売れてるホンダNボックスだってエンジン車。正直いって過度にカタログ燃費にこだわる必要性を感じません。