三木谷会長”怒りツィート”が効いた?!JFAとJリーグがW杯予選後の日本代表国内組の隔離期間短縮を政府に嘆願へ
今月下旬から国内で開催される、カタールワールドカップ・アジア最終予選に招集される国内組に課される活動終了後の14日間の隔離措置に対して、日本サッカー協会(JFA)とJリーグがタッグを組んで期間短縮を求める方針を固めた。 JFAの反町康治技術委員長が13日、技術委員会後にオンラインで行ったメディアブリーフィングで明らかにした。JFAの田嶋幸三会長とJリーグの村井満チェアマンによる連名の嘆願書を、早急に日本政府へ提出する準備が進められている。 現状では最終予選に臨んだ国内組が所属クラブに合流できるのは、2022シーズンが開幕する2月18日の直前となる。クラブ側が大きなダメージを被る状況に対して、ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が12日に自身のツイッター(@hmikitani)で「頭おかしんじゃないの??」と、過激な言葉を交えながら痛烈に批判していた。
「何も言わない方がおかしいような状況」
アルビレックス新潟を皮切りに、湘南ベルマーレ、松本山雅FCで計16年間にわたって監督を務めた経験を持つからこそ、主力を欠いた陣容で開幕へ向けた準備を進める状況がクラブへ及ぼす弊害を、反町委員長は指導者目線で理解していた。 今年に入って初めて開催された技術委員会後に、オンラインで行われたメディアブリーフィング。神戸の三木谷会長が前夜に自身のツイッター上で展開した、国内組だけに課された代表活動終了後の14日間にわたる隔離措置へ向けられた批判に対して、反町委員長は「十分に理解している」と神妙な表情を浮かべながら言葉を紡いだ。 「クラブにとっては死活問題だし、我々としても選手たちには活動終了後に速やかにクラブへ戻り、集中して開幕を迎えてほしい。そうしたなかで反発というか要望が出てくるのは当然であり、何も言わない方がおかしいような状況だと思っています」 埼玉スタジアムで27日に中国、2月1日にはサウジアラビア両代表と対戦するアジア最終予選に備えて、JFAは21日にウズベキスタン代表との国際親善試合を組んでいた。オフ明けとなる国内組に試合勘と試合体力を取り戻させる狙いがあった。 しかし、新型コロナウイルスが変異した「オミクロン株」への水際対策として、外国人の新規入国が全面的に停止されている状況下で、ウズベキスタン代表チームへの入国許可が下りず、すでにチケットも発売されていたなかで7日に中止が発表された。 対照的にアジア最終予選の2試合は、世界的なイベントであるワールドカップにつながる上で、公益性と緊急性が高いと政府が判断。両国代表チームや審判団など約100人の入国が特例で認められ、予定通り実施されると7日に併せて発表された。 その際に政府から課された条件が、従来と比べてさらに厳格な防疫措置の実施であり、そのなかに国内組だけに課される活動終了後の14日間の隔離措置が含まれていた。