【速報】「事故から3年以上が経っても、いまもなお、主治医を許すことができない」 京都第一赤十字病院で4年前に胎児が脳障害を負う医療事故 主治医の産婦人科医を刑事告訴へ
■宝君に残った重い障害
いま、3歳になった宝君は重い障害のために、自分の力では手足を動かせず、発話もできません。それでも、家族にだけ時折見せる笑顔が千鶴さんにとっては宝物だといいます。 「夫は、宝が幸せだなと思う日々を作っていけたらいいんじゃないっていうのはずっと言ってくれてて。私もそうとは思うんですけど、やっぱり私の中では、夢でも息子がママって言って、走って、抱きついてくれるような夢を見たり。そういう人生を奪った担当医は、本当許せないっていう気持ちでいっぱいです」
■業務上過失致傷の疑いで刑事告訴へ
そして10日、千鶴さんは宝君と一緒に京都府警本部を訪れました。「2回目の外回転術を行うべきではない容態にあったにもかかわらず、漫然と2回目の施術をし、重篤な傷病を負わせた」などとして業務上過失致傷の疑いでA医師を刑事告訴するためです。 (千鶴さん)「今もなお担当医を許すことができなくって、なおかつ、また違う病院で平気で働いていることが、もう本当に許せなくて。それなのにこんな医療過誤を、息子の人生を奪ってしまったようなことをしたのに、謝罪の言葉もなく、誠意も全くなく、私はもう許すことができないので、告訴しようと思いました」
■京都第一赤十字病院は取材に対し・・・
A医師は現在は京都第一赤十字病院を退職し、別の医療機関で働いているということです。一連の医療事故について、京都第一赤十字病院はABCテレビの取材に対し、「本件につきましては重く受け止め、再発防止に努めております」とコメントしています。
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