今日セV争い運命の1日…辛口“球界大御所”が「優勝はヤクルトではなく阪神」と大胆予想をする理由とは?
根拠は“怪物ルーキー“佐藤の復活とヤクルトの息切れにあるという。 「阪神は、ここにきて佐藤が復活したのが大きい。23日(広島戦)に価値のあるヒットを放ち、24日(広島戦)には彼の才能を証明するような本塁打を打った。気持ちが楽になっただろうし、私は佐藤の打撃フォームの変化に注目している。これまで頭の位置が前へ動き、下半身を使えず、バットを振り出す際に左肩が下がりバットが波を打っていた。ボールに当たる気がしなかったが、頭の位置が後ろに残り、重心が下がったことで、左肩の下がりが止まった。いわゆる不動の姿勢。序盤の佐藤には、この形があった。今の形であれば打てる。明日の中日先発が左腕の小笠原であろうとスタメンで使うべきだ」 広岡氏がピックアップしたように佐藤は、23日の広島戦で0-1で迎えた7回二死一塁からレフト前ヒットでチャンスをつなげて同点劇のお膳立てをし、24日の広島戦では、2回一死一、三塁から九里の内角ストレートを狙い打ちし、ライトの鈴木が一歩も動かずにボールを見送る特大の先制24号3ランを打った。実に66日ぶりの本塁打だった。 今日の中日の予告先発は、左腕の小笠原。佐藤は、ここまで打率.125、0本塁打と苦手としている相手だけに矢野監督がスタメンで起用するかどうかは微妙だが、広岡氏は、佐藤を使って打線に厚みを持たせるべきだと主張する。 「阪神は、高橋が怪我をしたようだが、先発には安定した顔ぶれがあり、中継ぎ、抑えがしっかりしている。そこもヤクルトにはない強み。青柳なら中日に点は取られないだろう」 阪神先発の青柳は今季対中日に1勝2敗、防御率2.59。打線が3点とれば勝てる計算だ。 小笠原は、あと5回3分の2となったプロ入り初の規定投球回数のクリアがかかっており気合が入る。今季限りで退任の与田監督も何があってもそこまでは引っ張るだろう。この個人記録がどんな影響を及ぼすか。 一方、ヤクルトは24日の巨人戦には6-4で打ち勝ってマジックを減らしたが、そこまで引き分けを挟み3連敗と勢いが止まっていた。 広岡氏は、「火事場のバカ力的な勢いがヤクルトにあった。持てる力以上のものを発揮していた。巨人とは対照的だ。しかし、この大事な局面にきて、その反動が出てきたのが不安材料。特に踏ん張っていた中継ぎ陣に歪が出ている」と指摘した。