巨人がBクラス転落危機の泥沼9連敗…巨人大物OBは原監督の来季続投方針に「責任をとるべき」と異議
巨人が15日、神宮球場でのヤクルト戦に7-8で敗れて9連敗を喫した。坂本勇人、岡本和真のアベックアーチで先制したが、先発、中継ぎ陣が4被弾するなど踏ん張りきれず逆転負け。ついに借金生活となり4位の広島とのゲーム差が「4」に縮まりBクラス転落の可能性さえ出てきた。巨人は来季も原辰徳監督の続投の方針を固めているようで水面下では、新組閣の準備さえ進めているが、巨人の大物OBである広岡達朗氏は、「原監督は責任を負うべき」と異議を唱えた。
坂本、岡本のアベックアーチで先制も4被弾
勝てない…。9試合連続で2点以下しか奪えなかった悩ましい打線は奮起した。初回に坂本、岡本のアベックアーチで3点を先制。先発の戸郷がサンタナ、青木にソロを許してジワジワと1点差に迫られた6回には丸、ウィーラーのヒットで作ったチャンスに中田の併殺崩れの間に追加点を奪い2点差とした。 しかし、その裏、また戸郷が、サンタナに2本目となる同点17号2ランを浴びた。球数が100球前後になると、突如、崩れるという戸郷の越えられない壁である。 それでも、この夜の巨人はあきらめなかった。7回に坂本、岡本のタイムリーで2点を勝ち越す。だが、しかし…。ここからの決死の継投策で逃げ切れない。 7回に3番手の高梨が、山田に1点差に詰め寄るタイムリー二塁打を許し、村上に四球を与え無死一、二塁となったところで畠にスイッチした。だが「強く打てる球を待っていた。そこまで3度もチャンスに倒れて、いい結果がでていなかったので、いい球が来たら強いフライを打ってやろうと思っていた」というオスナに投じたインローのストレートが悪夢に変わった。 神宮の夜空に高々と舞う逆転の3ラン。 巨人は8回にも中田の一発で1点差に詰め寄ったが、反撃もここまで。最後まで気の抜けない7-8スコアの「ルーズベルトゲーム」の末、屈辱の9連敗となり、原監督は悔しさを押し殺したような表情で三塁側スタンドの前を歩いて球場を後にした。 マジックを「6」としたヤクルトの強さと勢いだけが際立ち、報道によると、試合後に原監督は「ホームランをちょっと打たれ過ぎた」と4被弾の投手陣を嘆いたという。