「地元1位→桜蔭」浪人で変化した彼女の価値観。勉強できることに価値があると思っていたが
「受験で失敗した経験があったので、最後まで安心はできませんでしたが、去年のように過剰に緊張することはありませんでした。仮面浪人のときに、周囲の大学の友達と話して、勉強だけではない、さまざまな経験をしている子たちがいることがわかったので、長い人生の中で、受験の失敗はそんなに大きくないと思えたことがよかったのだと思います」 ■浪人は通過点に過ぎない 現在、東京科学大学医学部医学科2年生のゆゆきちさんは、医師を目指して勉強に励んでいます。彼女に浪人して良かったことを聞くと、「自分のやりたいことを立ち止まって考え直せたこと」、頑張れた理由については、「周囲に支えられていることを実感できたから」と答えてくれました。
「現役のときの受験は勉強することに精一杯で、ちゃんと自分の将来を考える時間がありませんでした。だからこそ、浪人の期間でいろんな人に会って話を聞けたことで、受験でダメでも人生が終わるわけではないと思えたのがよかったですね。 もし受験がうまくいかなくても、歯学部に残って勉強を頑張れたと思います。失敗した経験があるからこそ、失敗を過剰に恐れなくなったのがよかったですね」 また、自分自身が浪人して変わったこととしては、「精神面で不安定にならなくなったこと」に加えて、「学習した内容を整理する時間がとれて学力が伸びたこと」という学習面・学力面の成長と答えてくれました。
「浪人の1年で、学習した内容を自分の中で整理する時間がちゃんと取れたことは大きかったです。現役のときは毎週演習をこなして、そのミスを直す作業をしているうちに時間がなくなってしまいました。でも、浪人の期間でゆっくり時間を取れたおかげで、自分がどう成長できるのかまでを考えたり、問題の根本から理解することができたのでとてもよい1年だったと思います」 ■アイドルサークルでも活動 現在、ゆゆきちさんは早稲田大学のアイドルコピーダンスサークル「ももキュン☆」に所属し、人前に立ってパフォーマンスをする活動に没頭しています。