もう、揺れて揺れて…「晴海フラッグ激戦」に敗北も、諦めきれず湾岸タワマン最上階を購入の世帯年収2,500万円・30代「エリートサラリーマン×公認会計士」パワーカップル。低層階に引っ越したワケ【FPが解説】
東京オリンピック選手村跡地の「晴海フラッグ」は、高倍率の抽選が話題になるほどの人気ぶり。晴海フラッグをはじめとして、タワーマンション価格の値上がりは人気を反映しています。しかし一方で、実際に住んだ人からは意外な声も。本記事では、Aさん夫婦の事例とともにタワーマンションの思わぬ落とし穴について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
晴海フラッグの人気と値上がり
東京オリンピック選手村跡地に建設された巨大マンション群の「晴海フラッグ」は大人気。最近ではタワーマンション「SKY DUO」の抽選倍率が640倍に達して話題になりました。しかし、こういった異常な高倍率は、転売を狙う業者や個人投資家や外国人といった購入希望者が多く、「完全なマネーゲームではないか」ともいわれています。 現に、ある不動産の中古マンションのサイトで先行販売された晴海フラッグ板状棟の部屋はすでにいずれも1億円を超えて売り出されており、当該サイトでは1坪当たり587~823万円となっています(2024年12月23日現在)。第一期分譲時の1坪当たりの価格は300万円前後となっていたため、かなりの割安でした。現在は大きく値上がりしていて、一介のサラリーマンではなかなか手の出ない価格まで上昇しています。 確かに売却できれば大きな利益を得ることができますが、高額の物件の買い手は限られてしまいます。今年(2024年)に入ってからは、金利の上昇や衆議院選挙の結果など先行きの不透明感が増しており、海外の景気にも左右されることから晴海フラッグのような流動性の高い物件の動向には注視が必要です。
4ヵ月ぶり、首都圏新築マンション販売価格が下落
株式会社不動産経済研究所が12月19日に発表した2024年11月の首都圏 新築分譲マンション市場動向によると、平均価格7,988万円と4ヵ月ぶりに下落したと発表しています。ちなみに前月の平均価格は9,239万円となっています。 11月に発売された東京23区の新築マンションの平均価格は1億889万円と前年同月と比べて15%下落しましたが、7ヵ月連続で1億円を超え。2025年も東京都心では再開発が進み、新築高級マンションの供給は増えるといわれています。建築資材や人件費のアップもあり、物件価格も上がるでしょうが、マンションを投資対象としている人は、売るタイミングなども重要になってきます。
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