大阪府・吉村知事が定例会見6月10日(全文3)感染症対策課を新設
弾力的な運用は可能なのか
これは本当に難しいのが、実効再生産数も、いわゆる1人がどのぐらいの人にうつすかっていう実効再生産数も毎日公表されてるわけではありませんし、僕らに数値として来ませんから、これは分からないです。公表もされてないし。そもそも算出してるかどうかも分からないので。だから分かりません。国の報告書でのちに出ることはあるんですけど、リアルタイムで出ないので、なかなかこれも参考にならないし、このウイルスの特性として無症状の期間がやっぱり長いんですね。無症状でうつしてるっていうときがやっぱりあるわけです。特に発症前後でうつしやすい、うつす力が高いともいわれてますから。 そういった意味で、そこから行政が覚知するまでは潜伏期間もあり、そして症状も、例えば数日たって検査するってなったら、やっぱり1週間とか2週間とかたってから行政としてキャッチするので、キャッチしにくいんですね、このウイルスの厄介なところは。その中でも右肩に上がってる危険なラインっていうのをなんとか読み取れないかっていうのを、今なんとかいろんな知見も合わせながら模索してるっていうのが現状ですし、それはやっぱり人間の頭脳というか、それをうまく組み合わせて、それこそ追究していくべき課題じゃないかなとは思ってます。 産経新聞:すいません、もう1つだけ。先ほどのお答えの中にもちょっと言及があったんですが、病床に関してなんですけれども、ICUなどを積極的に今、増やしていかれる中で、一方で弾力的に運用というのも継続しておっしゃってます。医療現場なんかも取材したりしますと、現実的になかなか弾力的な運用というのに対して懸念もあったりすると思うんですが、知事として現実的に弾力的な運用っていうのが、拡大していくのと両立していく中で可能なのかっていうのをちょっとあらためて教えていただけますか。 吉村:これはやはり拡大させていかなければならないことだというふうに思っています。そのための、例えば金銭的な部分であれば、いわゆるいろんな休床の補償なんかもこれまでも増えてきてますし、診療報酬なんかもやっぱり増えてきてるという状況もあります。今までなかなか課題も多かったですけれども、100%じゃないにしても、なんとかこの課題を埋めながらやってきていると。 やはり病院というのは命を救うところなので、原点に立ち返ると。そういった意味で、未知のウイルスで本当に命が危ないという方は、やっぱりこれはちゃんと救うべきところが最後、病院だし、それ以外の病気もやっぱりそうです。なので、やっぱりそれを追求していかなきゃいけない。