分科会「4段階」判断の指標を公表 尾身会長、ステージ4は「緊急事態宣言を出す時期」
指標は「目安」数値の独り歩きを危惧
ただ尾身会長は、こうした数値はあくまで「目安」であり、1つでも数値が基準値を超えたら機械的に次のステージに移行するわけではないと強調。「指標は国、地方公共団体が総合的に判断するための目安であり、地域の実情に合わせた対策を講じる」必要があると説明した。感染状況を把握するための指標や対策については、独自に設けている自治体もあり、「(分科会の指標を)参考にしても縛られることなく、積極的な対応を期待したい」と都道府県知事のリーダーシップを求めた。 さらに、地方では感染状況をより重視していくなど、都市部と地方で指標における力点に違いがあってもいいと指摘。医療提供体制が盤石ではない地方の自治体は「目安に満たない段階でも積極的に対策をとっていただきたい旨も申し上げた」と迅速な対応が必要だとした。 一方で「数値が独り歩きしないように、数値も全体の考え方の一部、総合的な指標の一部だと考えていただきたい」とも付け加えた。