小池都知事「この夏は帰省控えて」 「最優先はコロナに打ち勝つこと」
東京都の小池百合子知事は6日、記者会見し、「お盆、夏休み期間で帰省シーズンだ。例年だと家族や親族で一緒に過ごす機会が多いが、この夏は都外への旅行、帰省については控えていただきたいと思う。離れて暮らす家族や親族とはこの際電話やオンラインを通じてお話をしていただきたいと思います」と語り、帰省を自粛するよう都民に呼び掛けた。 【会見ノーカット】東京都の小池知事が臨時会見 お盆の帰省自粛を呼びかけ
会見で、小池知事は「今年の夏はコロナに打ち勝つのが最優先となる夏になる。1日でも早く安全安心の生活を取り戻しましょう」と発言。続けて、「先週も申し上げたが今後状況がさらに悪化した場合には、東京都が独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ません。そうならないためにも、この夏は感染拡大を食い止めないとなりません。都民、事業者、行政が一体となってこそコロナとの闘いに打ち勝つことができます。また打ち勝たねばなりません」と語気を強めて訴えた。 「大切な人、大切なご家族、医療現場を守るためにもこの夏は特別な夏」だとも指摘。(1)旅行、帰省を控える(2)夜間の会食を控える(3)遠くへの外出を控える――と、控えるべき具体的な行動を3点示した。
小池知事の3つのお願い
会見では、小池百合子知事が都民にこの夏の過ごし方について「3つのお願い」がある、と述べた。3つは以下の通り。 (1)高齢者は熱中症にも気を付けながらマスクの着用、手洗い、消毒、換気の徹底を。買い物など外出の際には混雑時間帯を避け「3つの密」を回避してもらいたい。高齢者と同居している家族は、家庭内でも長時間の会話の際は自宅の中でのマスク着用を。高齢者を守るという気持ちで必要な時に着用し、食事の時間は高齢者とずらすなどの工夫をしていただきたい。 (2)若年層は行動が活発であるのに加え、無症状、軽症が多い。本人が気付かないうちに高齢者に感染させる可能性がある。若い人でも重症化、後遺症が残るケースがあるとうかがっている。自分も感染しない、まわりにも感染させないという強い意志で慎重な行動をしていただきたい。 (3)年代を問わず、夜の街、会食による感染が多数発生している。長時間の飲食やお酒、大声で話す、至近距離での会話といったケースが感染事例として報告されている。夜間の繁華街への外出を控え、飲酒を伴う会食は夜10時までとしていただきたい。