大阪・吉村知事 新型コロナ「来週の頭ぐらいまでの感染者の推移が重要」
大阪府の吉村洋文知事は11日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、府内の新型コロナウイルス感染状況について「今週は先週のゴールデンウイークのときよりは増えると思います。ただ、新たな波が形成されるのかどうか見極めていきたいと思います」と述べた。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年5月11日)
会見で吉村知事は、今月4日から10日までの新規陽性者数は横ばいの状態だが、これは連休の影響があり「少しずつ増えてくるだろうというふうに思っています」と説明した。
大型連休中は人流、接触の機会が増えているため「感染症ですから、それに合わせてそのあと陽性者が増えるということは当然あると思っています。その分析としまして今週、また来週の頭ぐらいまでを見れば、一定その傾向がつかめると思っていますので注視をしていきたいと思います」と話していた。
また、オミクロン株の1つで、より感染力が強いとされる「BA2」については「ほぼ置き換わっているという状況です。直近で見ますと96.2%がBA.2に置き換わりをいたしました。その前の数字は91.7%です。ほぼ大阪においてはBA.2に置き換わったという状況だというふうに思っています」と説明した。
報道陣からは「直近で見たときに感染者数は先週比で比べるとそんなに大きくはなってはいないが、今の瞬間的な時点での知事の受け止めは」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「やはり今週、来週の頭ぐらいまでの感染者の推移が重要だと思っています。右肩上がりになるような数になるのかどうか、そこが非常に重要だと思います」と答えた。
また「大型連休は検査数が少なかったこと、人と人との接触の機会は間違いなく非常に多く増えた。人流や人出について、道頓堀でも4倍ぐらいに増えて非常に多くの方もいらっしゃったという状況です。ですので感染という意味で言うと、それは増える方向に当然働くというふうに思っています」と続けた。