通天閣・総工費3億円の全長60メートル滑り台が開業 1番乗りは深夜から並んだ宮崎市の男性
全長60メートルの滑り台の体験型アトラクション
国の登録有形文化財で大阪を代表する観光スポットとして知られる「通天閣」(大阪市浪速区)を運営する通天閣観光で先月完成した全長60メートルの滑り台の体験型アトラクション「TOWER SLIDER(タワースライダー)」が9日午前、運用を開始した。 【動画】通天閣の全長60メートル滑り台の体験映像 通天閣社長インタビュー「関西を盛り上げたい」
通天閣3階にある中間展望台から地下1階まで
通天閣観光によると、このタワースライダーは、地上約22メートルの通天閣3階にある中間展望台から、エレベーター塔の周回を1回転半して、地下1階の帰り口までスパイラル状に約10秒で滑り降りる全長60メートルの滑り台となっている。 乗り口は支柱を上下に配する事で地震などの災害時でも安全に利用できる構造で、免震型の滑り台。総工費は3億円で、4月の完成披露ではテレビなど各マスコミにも取り上げられ話題を呼んでいた。
1番乗りの男性「午前1時から並び知らないおじさんに声もかけられた」
9日は午前10時の開業前から入り口前に人が間隔をあけて並び始めた。1番乗りは宮崎市内の男性(54)で「絶叫マシンが大好きなんですが先月テレビでこのスライダーの映像をみて『これだ』と思い仕事を調整してきました」と話す。
また「昨日は近くのホテルをとっていましたが、待ちきれなくてホテル滞在2時間で(9日)午前1時から並びました。夜は知らないおじさんに声をかけられたりして怖かったですが、待ってよかったです。きょうは3回くらい滑ろうと思います。跳ね出し展望台とかも行こうと思います」と笑顔で話していた。
料金は1回1000円で展望台は別途料金、年齢・体重制限アリ
タワースライダーは5月9日午前10時から運用開始。料金は1回1000円で展望台は別途料金。対象年齢は7歳から64歳で、12歳以下は保護者の承諾が必要となっている。また、体重は100キロ以下が条件となっている。
通天閣観光社長「関西を盛り上げるきっかけづくりに」
タワースライダーは4月中旬には完成していたが、通天閣を運営する通天閣観光の高井隆光社長は「新型コロナや準備期間など日程などを考え、連休が明けてから開業します」と話していた。実際に大型連休中の通天閣では、展望台入場者で待ち時間が出るほどの人が訪れていた。