「お弁当の味は1.5倍濃いめでいい」 モデル・亜希さんが“食べない子"を持つ親御さんへアドバイス!
小竹:思い出す料理はありますか? 亜希:母は冷凍のミックスベジタブルをよく使っていました。お弁当にも夜ごはんにも、何なら朝ごはんにも出てきて。あれを置いておくことで、母としては野菜を食べさせている感覚だったのではないかと今振り返ると思いますね。だから、私はミックスベジタブルで大きくなりました(笑)。 小竹:未だに教えてもらって作っている料理はありますか? 亜希:お正月だけはちょっと贅沢をしていたので、大根の煮物とか煮しめとか、日持ちするものをいっぱい作っていました。母から受け継いだというよりも見よう見まねで自分が記憶している料理は、そういった煮物ですかね。 小竹:教えてもらったというより、味で覚えているのですね。 亜希:実は何一つ教えてもらっていないんです。15歳で東京に出たので、教える時間すらなかったのかなって。だから、記憶とともに私が再生している感じです。 小竹:これは教えてもらいたかったという料理はありますか? 亜希:母の斬新な発想の湯豆腐ですね。「今日は湯豆腐よ」と言われて見たらお肉がなくて、「お肉どこ?」と聞いたら、挽肉がボウルにあって、すくう網があって、それで挽肉を湯通ししてポン酢に入れて食べるんです。 小竹:おもしろいですね。 亜希:ネギも何もなくて、豆腐と挽肉だけ。業務用の挽肉を買えば、きっと1食150円くらいでできると思うんです。だから、どうしたら安く1食になるかとか、そういうことを教えてほしかったですね。 小竹:亜希さんの本にはお母様がよく登場しますが、どういったときに思い出しますか? 亜希:母が亡くなって22年経つのですが、毎日思い出して登場回数が誰よりも多かった人なのに、22年の時を超えるとさすがに減ってくるんです。それがすごく寂しいなと思います。ただ、ベッドの近くに写真があるので、朝起きたら必ず目を合わせて「おはよう」と言ってから動き始めます。