風邪に効果的!亜鉛効果を最大限に引き出す服用時間帯を解説
亜鉛サプリはずいぶん前から存在しているけれど、新型コロナ感染症で入院した患者の多くが亜鉛不足であったことが発覚して以来、売上が一気に急増している。 また、免疫機能に重要な役割を担う亜鉛がよくトローチとして登場するのは、風邪の期間を短くする効果があるとされているから。これから風邪やインフルエンザ、RSウイルス感染症、コロナウイルス感染症がますます蔓延するシーズンに突入することを考えると、高い免疫力を維持するためにできることはなんでもしたいと思うもの。それで今、亜鉛に関する質問が溢れているのだとか。 でも、オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターの家庭医学の臨床助教授であるアンジェラ・U・タッカー博士が言うには、亜鉛が細菌をやっつけてくれるわけではないので、亜鉛に過度な期待を寄せるのはよくない。だけど、健康のために亜鉛を摂るといいことを支持するデータがいくつかある。 せっかく亜鉛を摂取するなら、その効果を最大限に引き出したいもの。そんなわけで今回は、亜鉛を摂るベストな時間帯から具体的なメリットまでアメリカ版ウィメンズヘルスから詳しくみていこう。
亜鉛とは?
アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、亜鉛は健康維持に必要で、全身の細胞に存在している栄養素。細菌やウイルスと戦う免疫系を助けたり、DNAやタンパク質を作るサポートをしてくれる。 「亜鉛には、長期の傷や潰瘍の治療プロセスを助ける働きもあります」とタッカー博士。同時に、亜鉛を摂るメリットとしてもっともよく研究されているのは、風邪の期間を短くする効果だと強調している。 これに加え、体内の亜鉛値が適正であることは、すぐに眠りにつけることや、質の高い睡眠が得られることにも関係している。 1日あたりの亜鉛の平均推奨摂取量は個人や生活スタイルによって異なるけれど、NIHによると、大半の成人女性は1日に8~12mgの亜鉛を必要とし、大半の成人男性は1日に11mgの亜鉛が必要とのこと。