大阪府・吉村知事が定例会見4月28日(全文3完)私権制限の議論が必要ではないか
搬送が必要と判断された人が一時的に入る場所か
人の人命を守るという意味で、宿泊療養施設においても、やっぱり酸素投与室が非常に重要なので、命を守るという観点から、できるだけ命を守るという観点からも、そういったことを行っているということです。 朝日新聞:搬送が必要になったと判断された方が一時的に入る場所ということですか。 吉村:そうですね。オンライン健康診断やりますから、これはもう医師の判断の下で進めていきます。まず医師が、これは酸素投与が必要だとなれば、もうそこで直ちに酸素投与に入ります。現実に、もう今、酸素投与して、何カ所か、酸素投与というのも実際やったりもしていますから、そういった意味では、ここの医師の指導、また看護師さんの協力も得ながら、その判断をしていくということになると思います。 そのときに酸素投与をしたほうがこれはいいという判断のときに、やっぱり酸素投与、なかなかホテルではできません。これまで、できない理由として、いわゆる消防法上の理由であったりとか、さまざまな課題があったわけですけれども、そういった課題をなんとか乗り越えて、消防庁の許可も得て、ホテル、あくまでも病院じゃないので。ホテルなので、扱いとしては。ホテルという扱いだけども、酸素投与というのを法的にも認めてもらうということを乗り越えて、この酸素投与を決定したと。あとはやっぱり必要性が高くなっているということです。病院も、医療も非常に逼迫しているという状況ですから、この中での判断です。 この病気は、急に悪くなってお亡くなりになる方もどうしても出てくる病気でもありますから、非常にそこは注意しなければならないわけですけど。できるだけそういったことを1件でも少なくしていきたいという思いで今やっています。 司会:すいません、そしたら一番後ろの方。
私権の制限をどう考えているのか
粟野:ご苦労さまです。ジャーナリストの粟野です。時々しか来ないんで、詳しく話されていたんでしたら申し訳ないんですけど、このぐらいで収まってくれれば、下がっていってくれればいいんだけど、もっとひどくなってくるっていうときに、例えばこれ、日本では法律的には難しそうなんですけど、ロックアウトとか、そういうような、あるいはいろいろもっと個人的な権利、私権っていうんですか、そういうのを制限していくとかいうことも考えなきゃならない事態が来るかもしれないんですけど、法律家として、法律家でもあると思うんですけど、吉村知事はその辺りはどんなふうに。あるいは私権の制限なんていうのを、どんなものが具体的に考えられるかとかいうのがもしありましたら。 吉村:まずは医療体制を徹底して、非常に厳しい中でも病院と協力しながら拡充していく、これはもうこれからもずっと続けていかなければならないし、それをやっていきたいと。今もやっていますけども、今日もあしたもやっていきます。ここは今の状況を見たときに、もうある意味限界を超えているような状況の中でもやっぱりやっていくということを判断して、今進めています。 ただ、この先どうなるかというのは確かに分からない中で、今回、緊急事態宣言で、前と同じような措置ではなくて、やはり大きく人流を抑制すべき措置を取るべきだということを、ある意味お願いもして、決定もされて、そしてそれを今、府民の皆さんにお願いをしているという最中です。 その先も、どう、これがどこまで収まるか、収まらないかは、これはもう確かに分からないところでもあります。これは誰も分からないところではありますが、僕自身は府民の皆さんお1人お1人の、結局は人を通じてしかこのウイルス、広がりませんので、そこをなんとかご協力をいただいて、抑え込んでいきたいというふうに思っています。だから府民の皆さんにはご協力をお願いしたいと思います。 現行法上でいくと個人の自由を制限するという法体系にはなっていません。日本の場合は。私権制限をするということにはなっていません。ここについて僕は本格的に議論をする必要があるのではないかというふうに思っています。今、このイギリス型の変異株もそうですけど、インドでは二重変異株というのが出て、今、インドがどういう状況になっているかというのは日々報道もされている状況です。インドの二重変異株も、もうすでに日本にも入ってきているという報道もされています。