大阪府・吉村知事が定例会見4月28日(全文3完)私権制限の議論が必要ではないか
現状、時短だけでは減少に至らないという受け止めか
そう考えたときに、対策としてはやっぱり強化していかなきゃいけないし、ただ、今、緊急事態宣言が発令をされましたので、本当に多くの事業者の皆さんに協力もいただいて、人流というのも、人と人との接触の場面というのが大きく減ってきていると思います。その効果が出るのは少し、ちょっと先にはなると思いますが、現状はちょっともう予測が難しいというのが僕の今の率直な思いです。なんとかこれを1人でも下げたいって毎日思いながらずっとやっていますけども、なかなかそうならないというのが現状です。 関西テレビ放送:あとは今のお話を伺う限りは、やはりこれまで時短要請をかけることで、ある意味減少という形でがくっと下がる傾向が見られたと思うんですけれども、やはり時短だけでは変異株の影響というのは拮抗レベルで、減少までにはいかないという現時点での受け止めでしょうか。 吉村:もう僕はそう受け止めています。緊急事態宣言で多くのお店に休業もお願いをして、テーマパークもいろんなイベントももう今、休止状態になっていますから、その効果がどうかというのはまだ評価はできないです。効果が表れていないですから。まん延防止の措置だけで時短の、夜の8時の時短だけでどうですかと言われれば、変異株においては減少させる、うまくいけば横ばいでしょうね。増加を止める、スピードは、ちょっとそこは分かりませんが、前の第3波のように減少させる力まではないと。変異株の拡大力のほうが強いということを認識したほうがいいと思っています。 司会:よろしいですか。そうしたらもう一度挙手願います。あとそれならお2人ですね。どうぞ、こちら。
公共交通機関の減便を求める理由は
朝日新聞:朝日新聞の浅沼と申します。今日の発表でもあったんですけれども、公共交通機関を、減便を求めるというお願いをされたこと、理由をあらためて伺ってよろしいですか。 吉村:まず夜の終電を繰り上げて、できるだけ早く、外出されている方もできるだけ、そもそもあまり外出しないでくださいと。どうしてもというので仕事に出られている方なんかもいらっしゃいます。できるだけ早くご帰宅をお願いしますという意味で、終電時間については繰り上げをお願いしています。 もう1つは土曜日、日曜日、休日については、そもそも列車の運行自体を減らしてくださいというお願いをしています。これは土日祝日においてはそもそも外出は大幅に控えてくださいと。電車もそんなに走っていませんという中で、外出抑制、そういったことにつなげていきたいという考え方です。これは基本的対処方針に書かれていますので、基本的対処方針に基づいてお願いをしているということになります。だから全国的に緊急事態宣言が出されているところでは同じ要請をされているのではないかと思います。 朝日新聞:ありがとうございます。もう1点伺いたいのが、宿泊療養施設に酸素投与機器を導入されるというお話があって、これまでにない対応だと思うんですが、こうすることになった理由というか、変異株で重症化スピードが速くて、急変リスクに対応するためなのか、もしくは病床がなくて入院すべき人ができないので、その対応として導入したのか、その辺りどうなんでしょうか。 吉村:まず、どうしてもこれは緊急搬送の必要が生じやすくなっていると思っています。変異株で重症化しやすいということは当然ありますし、病床が非常に逼迫していますから、そういった意味で、ある意味病床に入りにくい状態になっていることは僕は間違いないと思っています。それが今の大阪の現実だと思っています。 その中で、優先度の高い方に入っていただいている、その中、どうしても宿泊療養中にそうなってくると、入院前、直前の方も、宿泊、ホテルの中にいらっしゃる方が増えてくるとなれば、やはり看護師さんがきちんと見ていただいた上で、どうしても緊急搬送の待機が必要になる場合が出てきますから、そうすると緊急搬送の待機のために、ここで一時的に酸素投与室を設置して、ここで酸素の吸入を行うと。そしてこのあと、回復する方もおられるかもしれませんけど、入院のほうに、緊急搬送のほうにつなげていくと。