豪州戦勝利で当面の”解任危機”を脱した森保監督だがグループ4位の危機的状況に変化なし…W杯出場の可能性を整理してみた
グループAはイランが3勝1分けの勝ち点10で1位、2勝2分けの韓国が同8で2位につける。実力的に両国がやや抜きん出ている一方で、3位から5位まではレバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イラクが勝ち点2ポイント以内でひしめき合っている。 いずれにしても曲者ぞろいの中東勢と雌雄を決する上で、何が起こるかわからない一発勝負は特にメンタル面で大きなプレッシャーがかかる。主力選手にシーズンを終えたばかりのヨーロッパ組が多い日本は、コンディション面でも不安を残す。 アジア・プレーオフの先には、さらにハードルが高い大陸間プレーオフが待つ。 来年6月に予定される大陸間プレーオフに回るのはヨーロッパ、アフリカを除いた4つの大陸、南米、北中米カリブ海、アジア、オセアニアのそれぞれ1ヵ国となる。 具体的には南米予選の5位、北中米カリブ海予選の4位、アジアの5位、そしてオセアニア予選勝者が出場。組み合わせ抽選で2つのグループに分かれ、ホーム&アウェイ方式を勝ち抜いた2ヵ国が最後のワールドカップ出場権を手にする。 アジア最終予選が現在の2グループに分かれて実施されるようになった、1998年のフランス大会以降を振り返れば、アジア勢は大陸間プレーオフで苦戦を強いられてきた。 ワールドカップに出場できたのはフランス大会のイランと、前回ロシア大会のオーストラリアだけ。日本とのアジア第3代表決定戦に敗れた前者は気持ちを奮い立たせて、当時オセアニアに所属していたオーストラリアを撃破。後者はシリアとのアジア・プレーオフに続いて、北中米カリブ海4位のホンジュラスとの激戦を制した。 他のワールドカップ出場をかけた大陸間プレーオフでは、2002年日韓共催大会でイランがアイルランドに、2006年ドイツ大会でバーレーンがトリニダードトバゴに、2010年南アフリカ大会で再びバーレーンがニュージーランドに、2014年ブラジル大会ではヨルダンがウルグアイにそれぞれ屈している。 アジア以外の3つの大陸のワールドカップ予選はどうなっているのか。