米メディアも井上V7とバンタム転向を続々報道「ネズミとガラガラ蛇のよう」
またFOXスポーツ・オーストラリアのダニエル・アティアス記者は、ツイッターで試合展開を追い「井上尚弥は大好きな選手、強すぎて試合を組むのが大変なのは理解できるが、この試合はさすがにミスマッチだった。《3回は持たないだろう》と試合前に言っていた通りだった」と発信。あまりに実力差のあるマッチメークをチクリと皮肉った。 そして「WBOチャンピオンの井上は階級を上げるだろう。118ポンド級(バンタム級)のWBOタイトル戦でも絶対的な挑戦者となることは間違いない。ぜひ井上対テテ戦を組んで欲しい!」と、メディアの立場で11秒KOで世界を震撼させたWBO世界バンタム級王者のゾラニ・テテへの挑戦を熱望した。 バンタム転向後の今後の展開については、Boxing News Todayのキャメロン・ギロン記者が、同じくツイッターで、「井上は来年118ポンド(バンタム級)に進出する。バーネットやマクドネルと戦うためにイギリスに来たがっている。テテ、ネリ、山中とも対戦したがっている」と発信した。 ボクシングニュースサイトのHit Hard Newsも、「井上がボワイヨから破壊的な3ラウンド勝利を奪う」との見出しでこのV7戦を報じた。 「パウンド・フォー・パウンドの上位10人から15人のリストに、ほとんどの専門家が選んでいる井上は、フランス人の挑戦者に効果的なボディを放ってみせた。井上はボディに狙いを絞りながら左のフックを放ち、ボワイヨから1回にもダウンを奪った」と、この試合の戦いぶりを分析。他メディアと同様に今後、バンタム級に転向することを取り上げ、「井上はこの数週間で、現在、各団体の世界バンタム級タイトルを保持するゾラニ・テテ、ジェームス・マクドネル、ライアン・バーネットらと対戦するために海外に渡りたいと発言している」と、日本発の情報を元にWBO同級王者のテテと、WBA同級の正規王者と認定されているジェームス・マクドネル、WBAスーパー王者でIBF同級王者であるライアン・バーネットの名前を対戦候補として挙げた。 日本の軽量級ボクサーの試合結果が、ここまで米国のメディアに取り上げられるのは異例だが、9月に米国ロスで行われた軽量級イベントの「スーパーフライ」で戦い、その勇姿を披露して以来、「世界のINOUE」への注目度は、さらにアップしている。