「気持ち悪い!」と炎上した日本マクドナルドのAI広告に“決定的に欠けていたもの”。海外マックのCMを見て気づいたのは
マックポテトのCMに生成AIは必要なのか?
それでは最後に、マックのフライポテト動画にAIや新しいテクノロジーを駆使するのはアリなのか? という点について、考えてみましょう。アメリカ本国のマクドナルドが公開している動画を見つけました。 主役はマックフライポテトで、ヒトやモノはほとんど登場しません。たっぷりの揚げたてポテトに塩をふり、ガサッと箱に入れ、客が手にとるまでをシズル感たっぷりに描いています。このような限りなくシンプルでクラシカルな演出で作られた動画に食欲を刺激される人は少なくないと思います。さあ、皆さんはどう感じますか? いずれにしてもAI広告がアリかどうかは、見る人が生きてきた人生や日常への配慮があり、人と商品との関係性を温めてくれる、必要性を感じさせてくれる動画こそが重要。 その上で新しいクリエイションは歓迎される要素なのではないでしょうか? <文/スギアカツキ> 【スギアカツキ】 食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
女子SPA!