大阪府・吉村知事が定例会見9月22日(全文2)第6波に向けては初期治療を重視
保健所を通じなくても早期治療が受けられるように
保健所の体制というのは、この間ずっと強化をしてきていますが、それを超える感染拡大が起きたときには、必ず保健所は逼迫してきますので、であるならば発想を変えて、もう保健所を通じなくても早期治療が受けられるようにしよう、リスクの高い人にはそうしていこうということの発想の転換が必要だと思います。もちろん保健所の強化も必要なんだけど、発想の転換も必要だというふうに思っています。 そういった意味から、逼迫時に備えて、保健所が介入せずとも、医療にアクセスして早期治療を受けられる仕組み、これをできるだけつくりたいと思っています。特に感染拡大期に保健所をいち早く支えることにもつながりますし、自宅療養者のアクセスを確保することにもなります。 感染が拡大してくると、非常に重たい方も出てきます。保健所がどちらかというとそういったところに力を入れているうちに、放っておけば重たくなってしまうけど、その時点では軽い方っていう方が、やっぱり保健所を通じることで医療へのアクセスの時間が長くなって、結局重症化してしまうという悪循環が起きますので、治療が遅れれば遅れるほど重症者が増えると。そうすると医療がより逼迫するという悪循環に入っていきますから、できるだけ好循環のうちに早く回すと。早く早期治療介入するということが重要だと思っています。 ですので、今回のプランを立てました。第6波に向けた考え方です。まず患者、陽性者の方、発生届が出て、陽性判明して、通常は保健所からこちらにいきますが、保健所連絡前にも、これは方針3ですけど、アクセスできるようにする。あとでちょっと説明します。
外来や往診でカクテル療法が受けられるように
そしてもう1つは方針1ということで、入院や自宅、宿泊において、それぞれ早期治療が受けられるようにすると。そして方針2ですけれども、これはエリアで、身近なエリアで、身近な医療圏の、それぞれの身近な範囲内でできるだけ早く治療を受けれるということが考え方です。次、お願いします。 そのうちの方向性として重要になってくるのが、やはり外来だと思っています。抗体カクテル療法、これは軽症者、早期治療として使われますが、これが今のところ唯一の薬ですけれども、軽症者に対しては。非常に効果の高い薬剤でもあります。ですので、これをどうやって広げていくかって考えたときには、やはり僕自身は外来が非常に重要になると思っています。もちろん往診、自宅往診も重要になると思っていますが、そういった外来や往診でカクテル療法が受けられるようにするということが非常に重要だと思います。 入院すれば入院先機関というのはコロナの受け入れ医療機関ですから、これは当然抗体カクテル療法は受けることができます。対象者については。設備も整っていますし、お医者さんもいらっしゃるし、できる。で、今もやっています。今、一番多いのは、カクテル療法をやっているのはもちろん入院者の医療機関です。100病院以上が登録して、もうすでにやっています。 ただ、どうしても感染が広がってくると、この抗体カクテル療法というのは発症して7日までの人ですし、できるだけ早い段階で投与したほうが、抗体を投与するわけですから、効果も非常に高いです。7日を過ぎると適応外にもなるということで、どうしても遅れてくるので、先ほど申し上げた早期の治療介入という意味では、僕自身はやはり外来だというふうに思っています。外来と往診だと思っています。 じゃあどういうふうにしていくのかということですけれども、まず外来の受け入れ機関、医療機関、これを拡充していきます。この数、つまり外来でコロナの治療を受けることができる医療機関を増やしていくということが非常に重要だし、それができれば身近なところで外来を受けることができるようにもなります。そして大切なこととして、ある意味、保健所を介さなくても検査をした医療機関でそのまま抗体カクテルを受けるようにできるようにする。あるいはそこが、クリニック等でなかなかそういった施設がなかったら、そこで陽性になったと分かった瞬間にその近くの病院で抗体カクテルを受けられるようにすると。そこに保健所は介在していないわけですけども、そういったことをやっていきます。