自民党総裁選 所見演説会(全文2)菅氏「自助・共助・公助、そして絆」
自民党総裁選への立候補を届け出た石破茂元幹事長、菅義偉(よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長の3候補は8日午後1時、所見発表演説会でそれぞれの政策を訴えた。 【動画】石破氏・菅氏・岸田氏が所信演説会(2020年9月8日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【自民総裁選】石破氏・菅氏・岸田氏が所信演説会(2020年9月8日)」に対応しております。 ◇ ◇
安倍総理が進めた取り組みを継承
司会:石破茂候補、ありがとうございました。続きまして菅義偉候補、どうぞよろしくお願いをいたします。 菅:ただ今ご紹介をいただきました菅義偉であります。どうぞよろしくお願いを申し上げます。まず初めにこの自民党総裁選挙に臨むに当たり、党総裁として約8年、内閣総理大臣として7年8カ月にわたって重責を担われ、今日の礎を築いてくれました安倍晋三総裁に対し、この場をお借りし、心からの敬意を表明するとともに、その卓越した指導力と判断力にあらためて最大限の賛辞を送らせていただきたいと思います。 また引き続き、楽観を許さない新型コロナウイルス、この目に見えない敵との闘いのために昼夜を問わず全力で取り組んでおられます医療・介護関係者をはじめとする全ての方々に、深く感謝を申し上げるとともに、この感染症によって命を落とされた方々のご冥福を心よりお祈りを申し上げます。そして今般の台風10号など、この夏の一連の災害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、心からお見舞いを申し上げる次第でございます。 第2次安倍内閣が発足して以来、内閣官房長官として総理の下で日本経済の再生、外交・安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現という、この国の未来を左右する重要課題に取り組み、今年に入ってからは新型コロナウイルス感染症の拡大というかつてない事態に真正面から取り組んできました。こうした中で、陣頭指揮を執ってこられた安倍総理が道半ばで退かれることになり、総理の無念な思いを推察を致すものであります。 しかし、この国難に当たって政治の空白は決して許されず、一刻の猶予もありません。この危機を乗り越え、全ての国民の皆さんが安心できる生活を1日も早く取り戻すことができるために、1人の政治家として、安倍政権を支えてきた者の1人として、何をなすべきか熟慮してまいりました。そして私は自民党総裁選挙に立候補する決意を固めたのであります。安倍総理が進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めたいと思っております。 今、取り組むべき最優先の課題は、新型コロナウイルス対策であります。なんとしても欧米諸国のような爆発的な感染拡大は阻止をします。そして、国民の命と健康を守ります。その上で、社会経済活動を、両立を図ってまいりたいと思います。そのためにも年初以来の新型コロナウイルス対策の経験を生かし、めりはりの利いた感染対策を行い、検査体制を拡充をし、必要な医療体制を確保してまいります。来年の前半までに全ての国民の皆さまにワクチンが行き渡ることができるよう、その確保を目指してまいります。