「夜の街」に補償伴う休業要請を 東京都医師会長、政府に提言
東京都医師会の尾崎治夫会長は10日、記者会見し、新型コロナウイルスの都内の新規感染者が2日連続で200人を上回る増加傾向にあることについて、緊急事態宣言解除後に歌舞伎町や池袋など感染者が確認されたホストクラブなどがある「夜の街」に学生や会社員などが行き「知らないうちに感染が広がって、その方々が周囲に感染を広げていると考えている」と見解を示した。 【会見ノーカット】東京都医師会が会見 最多更新の新型コロナ感染状況は? その上で、「ホストクラブだけが街の構成(要員)ではない。ほかの飲食店、クラブ、キャバレーなどが隣り合って存在する。地域を限定して、補償を伴う休業要請をし、2週間なら2週間休んでいただく。その間に私どもも協力するので、できる限りPCR(検査)を徹底的にやっていくことが今の段階では必要なのではないか」とし、補償付きの休業要請を行うよう政府に提言した。
また、唾液を介した感染の危険性があると説明したうえで、飲食店での飲み会は「2週間、できれば4週間控えましょう」と呼び掛けた。特に、医療従事者、介護関係者、教育関係者、とその家族、高齢者と同居する人には一層注意を払うよう訴えた。「今後2~4週間そういった飲食店で飲み会を避けてもらいたい。それをすれば2週間後くらいには感染者は減ってくるのではないか」と語った。 東京では9日に過去最多となる224人の感染者が確認された。10日午後2時からの会見で、小池百合子都知事は「(その時点で)243人と聞いている」と述べ、9日を更に上回ったと述べた。