都の新規感染者が過去最多224人 小池知事「感染させないことに協力を」
東京都は9日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。小池百合子知事はこの日に確認された都の新規感染者数が過去最多の224人だったことを明らかにし、「3400件に上るPCR検査を行った上での224人という陽性者ではあるが、感染者数の動向にはさらなる警戒が必要」だと述べた。 【動画】東京都で224人の感染確認 対策会議後に小池知事がコメント
30代までの若い世代で82%を占める
小池知事の説明によると、感染者の年代別の内訳は、20、30代が75%を占め、30代以下だと82%に上る。感染経路別でも依然として「夜の街」関連が一定数を占めているとした。ただ「最近は接待を伴う飲食店関連だけではなく、若年層の友人同士のパーティーや会食での感染も見られる」と言及した。 対策会議後の報道陣の取材に対しては、感染者は若い世代が多く、無症状で自分がかかっていると自覚していない人が検査を受けて陽性が判明するケースがあると説明。「感染していることを知っていただいて、適切な行動を取っていただくことで、感染させないことに協力いただきたい」と呼びかけた。 さらに「これまでで最大の数字で、一つの警告」と警戒を強め、既往症のある人や高齢者に感染させないための取り組みが重要との考えを示した。 都の1日あたりの感染者数は、これまでは緊急事態宣言の最中の4月17日に確認された206人が最多だったが、この時は検査数が919件であり、今回の224人という数字はPCR検査数を増やした結果だとも強調。ただ専門家の見方としては「そうは言っても検査が増えただけではない。より注意が必要だ」との指摘があったという。 都はこの日、午後4時半からの対策本部会議に先立ち、専門家によるモニタリング会議も開き、新しいモニタリング指標による分析を本格的に始動させている。 また小池知事は、休業要請は区市町村と連携して進めていく方針を示し、豊島区をモデルケースとして、区市町村によるお店への休業要請に都が財政的なバックアップをするとした。第6次となる都の補正予算案に財源として50億円を盛り込む。