感染者に「見舞金」10万円支給へ 東京都新宿区、8月にも入金
東京都新宿区は、新型コロナウイルスに感染した区民に対し1人当たり10万円を支給する。吉住健一区長による発案で、区独自の取り組みだという。小池百合子都知事はしばしば「新宿エリア」「夜の街」関連の新規感染者が一定数いると指摘してきた。ただ、今回の支給は夜の街関係者でなくとも受給可能。区は、早ければ8月中にも支給を開始するという。 東京都が公表している区市町村別の感染者データ(8日午後6時45分現在)によると、新宿区の感染者数は898人で、2番目に多い世田谷区(562人)、3番目の港区(387人)を大きく上回っている。 区によると、支給の対象は4月7日時点で住民登録の届け出をしている人。区内の医療機関で感染が確認された人については保健所を通じて区に情報が共有されるため、区から申請案内が送付される。一方、区民であっても区外の医療機関で感染が判明した場合には区が把握することができないため、住民側から区の健康部内に設けられた「見舞金担当」に連絡する必要がある。 区は1000人に給付することを想定し、1億円の予算を組んでいる。無症状・軽症・重症など症状が異なっても支給金額は一律で10万円で、完治した人も支給対象になるという。一方で、区内に勤務する人であっても居住地が区外であれば対象外となる。
都の感染者、過去最多の224人
東京都では9日、1日としては過去最高となる224人が新たな感染者として確認された。小池知事は「30代以下が82%を占めており、若い方が感染している傾向に変わりはない」と指摘。具体的な場所についての言及はなかったが、「夜の街関連が一定数を占めている」と語った。