「表現の不自由展」中止問題 参加アーティストが会見(全文1)表現の自由に対する責任
再開を求む声を可視化するプロジェクト
2つ目のオーディエンスについて説明します。オーディエンス、これはReFreedom_Aichiが呼び掛けるさまざまなオーディエンスを巻き込んだ、彼らと一緒にやっていくための、そういうアートプロジェクトやムーブメントのことを指します。ReFreedom_Aichiの中ではクリエーティブなセクションになります。そのうちの1つがY/Our Freedomといいまして、これは後ほどホンマさんから紹介してもらう、アーティスト、それからボイコットしているアーティスト、そしてオーディエンスと共に再開を求む声をどれだけのものになるか、そして1人1人がどういうものなのかっていうものを可視化していくためのプロジェクトです。 Y/Our Freedomは美術館の中と、それとSNSを通じて活動していきますが、そのほかに美術館とかではない、アーティストランで行うそういうスペースも立ち上げて、それはサナトリウムと呼ばれますが、そこでは現場の方々や市民の方々ともっとディープにこの解決のための議論を深めていく場所になります。また、オーディエンスではありませんが、アートに関わっている方が誰でも署名できるジェンダーの観点から作られたステートメント、ジェンダーフリーステートメントがありまして、ここへの署名を促していきます。 3つ目、プロトコルです。これは大村知事から参加作家みんなへのレターの中で、あいち宣言、プロトコル、表現の自由というものを国内外に表明する、アピールする、そういうプロトコルを作るという意思が出ました。これを県側から、そして美術館側からそういうものを作られたドラフトをもとにして僕らがもんでいったりとかするのではなく、僕たちはアーティストとして草案を作りたいと考えています。 再開を目指すプロジェクトは展覧会中のショートタームのプロジェクトになりますが、これはあいちトリエンナーレ会期終了後にも、ほかのインスティテューションや行政、いろんなところに採択をされていくことが可能になるので、もっとロングタームの表現の自由を巡る指針となるような、そういうプロジェクトになります。具体的な内容をほかのアーティストから説明してもらいたいと思います。 司会:(英語)お願いします。じゃあ時間限られていますので、なるべく5分でお願いできますか。