大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文3)増加傾向は継続、ピークは見えない
感染が広がらない家庭があったのはなぜか
読売新聞:読売新聞の太田です。発表事項の中にあった、児童、学校関連のクラスターなんですけども、そのクラスターが発生した33施設のうち、3分の1が家庭内で感染が広がっていたっていうことなんですけども、この感染が広がらなかった家庭というのは、何か対策等を徹底されてたということなのでしょうか。 吉村:個別個別の家庭にヒアリングしたわけではないので、なかなかそこまでは分からないですけれども、統計としては3分の1は、やっぱり逆流現象が起こってるということです。もう1つ、デルタ株は感染拡大力が強いので、もう家庭内の誰かが感染したらほぼ家庭は全滅という場合が多いというのは保健所から聞いてます。子供から大人感染っていうのは一番、今まで起きにくかった現象なんですけど、今まで一番起きにくかった現象が、大人-大人感染は家庭内でもすぐ起きるんですけど、大人-子供もありますけど、子供から大人っていうのはあんまりなかったんですが、それが出てきてるのはデルタ株の特徴の1つだと思ってます。もうそれだけやっぱりウイルス量が強くて、感染力が強いんだと思います。 読売新聞:家庭内で感染が広がらないようにするために大切なこととして、知事としてお考えのことがあれば、あらためてお願いします。 吉村:ここについては、自宅療養者の方の対策ということで1つまとめたページも、大阪府のページに作っていますので、ぜひそこで見ていただきたいと思います。言い出したらきりがないんですけど、ごみの処理の仕方とか家庭での過ごし方とか、いろんな詳細の情報も発信していますので、ぜひそこを見ていただいて、陽性者が分かったらそういうことをできるだけ。まずはホテルですよ、ホテル療養でやってもらいたいと思いますし、ホテル療養も増やしていっていますので、ぜひそこはできるだけ活用をしていただきたいと思っていますし。
コロナ禍での災害で特に意識してほしいことは
40歳というのを1つ、枠をつくっていますけど、40歳未満の方でも自宅でなかなか感染対策を取りにくい方はホテル療養の対応にしていますんで、現実問題、今は40代ばかりじゃなくて、20代・30代も結構多くの方がホテル療養へ入られていますから、ここは最後は保健所が判断していくんですけど、できるだけ、やっぱりまずは分離するというのが重要だし、どうしても分離しないっていう場合でもそういった、家庭でこういう対策を取ってくださいっていう細かな情報発信もしていますので、そこを見てやっていただけたらなと思います。おまとめサイトも大阪府で作っています。 読売新聞:あと最後、発表事項にもあった880万人訓練なんですけども、今回コロナ禍で行う880万人訓練というのは2回目ということになると思いますが、あらためて、コロナ禍での災害に関して、特に意識してほしいことがあればお願いします。 吉村:もし災害が起きたときは、もうコロナより避難を優先してもらいたいということです。コロナの恐れがあるから避難所へ行くのやめとこうとかそういうことではなくて、やはり大きな災害が一挙にどーっと来たら、これはそれによって失われる命のリスク、非常に高くなってきます。なのでそこはもうちゅうちょなく、市町村から避難の指示であったりそういうものが出れば避難していただきたいし、大災害が起きればすぐ避難をしていただきたいと思います。 避難所においてもできるだけコロナ対策というのは取ってて、家庭ごとの距離を置こうという対策をいろいろやったりだとか、いろいろ市町村でできる取り組みをしています。なので、災害が起きたときにはコロナより災害を優先させてもらいたい、災害対策のほうを優先していただきたいと思います。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:そしたら次の方。今、真っすぐ手をあげた。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見9月2日 全文4に続く