大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文1)ホテル抗体カクテルセンター、2カ所目設置へ
大阪府の吉村洋文知事は2日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日)」中、定例会見の開始時間を起点にしております。 【動画】「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日) ◇ ◇
倍加速度自体は鈍化している可能性
司会:大変お待たせしました。それでは知事の定例会見のほうを始めさせていただきます。最初に知事から説明がございます。よろしくお願いいたします。 吉村:まず大阪における新型コロナウイルスの感染状況についてご説明をさせていただきます。感染、非常に厳しい状況が続いています。府民の皆さん、そして事業者の皆さん、感染対策の徹底をお願いしたいと思います。 現状ですけれども、これが今、第5波の状況です。感染自体は急角度で上がってまいりました。この1週間を見ますと、感染拡大の速度、いわゆる倍加速度自体は鈍化している可能性があります。これは客観的な数字ですので、見ていただければ明らかなんですけど、多いときは1.8倍、2倍近い倍加速度もときもありました。1.5倍、1.4倍でこの間、経過してきましたが、直近1週間だけ見ると1.07倍ということで、非常に高いところに今きている。倍加速度自体は鈍化している可能性があるけれども、感染者数自体は増加し続けていますから、昨日も3000人を超えました。非常に高い感染者数、多い感染者数になっていると。非常に厳しい感染状況というのが、現在の状況です。
20歳未満の層は非常に高い伸び
年齢別を見ますと、ほぼ垂直に上がっていました20代、30代の感染者の経緯ですけれども、ここで倍加速度が鈍化している可能性があることにも比例してですが、20代、30代については垂直に上がっていたような状態が少し横ばい、あるいは少し下がっているような状況が見受けられます。一方で、増えているのはピンクです。10代以下、20歳未満の層については、非常に高い伸びになってきています。また40代、50代についても、横ばいになっている可能性があり得ますが、ただ、やはり拡大をしているという状況です。60代以上については、これはワクチンの効果だと思いますが、もちろん全体につられて増えていますけれども、右肩上がり、急激な上がりにはなっていないというのが今の現状でもあります。次、お願いします。 特にやっぱり注意しなければならないのが10代以下の感染についてです。顕著な例としては、そこだと思っています。現状、まずこのデルタ株の置き換わりについてはほぼ終了したと見ています。これはスクリーニング検査もそうですし、アドバイザリーボードでも議論されている資料でありますが、ほぼ置き換わりは終了したと見ています。 そして年代別の陽性者ですが、第5波の中で見ましても、これは第4波の比較じゃなくて、あくまで第5波の中での比較ですが、10代の感染者の割合、これが増えています。6月21日から7月31日まで、先月、今9月ですけど、7月末までの割合、10代以下の割合というのは、10代の割合、また10歳未満の割合を足して15%ぐらいでしたが、今はもう20%を超えているというような状態です。今というのは8月1日から8月末。8月分の1カ月と7月分の、6月20日ですけど、約1カ月、7月、8月を比較しても、この10代の割合というのが約15%から20%以上に増えてきているという状況です。 そして、こちらについては保健所、1つの保健所での調査で、母数自体はそこまで大きくないので、これは統計学的に有意と言えるかどうか分かりませんが、潜伏期間について調査をいたしました。33人の調査をしましたところ、このデルタ株は発症するのが早い傾向にあります。それだけウイルス量が多い可能性があります。これまで、だいたい感染してから5日ぐらいで発症するというのが従来、またアルファ株の状況でしたが、デルタ株については約3.82日、約3日から4日。一番多いのは3日ですけど、約3日程度で発症するということです。