新型コロナ「もう第8波に入っていると思う」大阪・吉村知事会見1月11日(全文1)
第8波と呼んでいいものなのか
記者:読売新聞の山本です。コロナに関連して2点質問します。まず1点目に、現在の感染状況を見ますと緩やかに増えていって。年末年始ありますけども、緩やかに増えていっているという状況だと思います。変異株の状況を見ましても、特定の変異株というよりかは、知事も冒頭話していたように乱立しているという状況だと思います。この点、考慮しまして、結局、今の感染拡大の傾向っていうのは第8波と呼んでいいものなのか、入っているものなのか、そこの府知事としての認識を教えていただけますでしょうか。 吉村:波の定義というのは難しいんですけども、やはり緩やかに確実に増えていく波という意味ではもう第8波に入っているというふうには思います。今後、だから今までのような急激な波ではないので、同じように表現するのがちょっと難しいんですけれども、ただ、増えたり減ったりしてる状況でもなくて確実に増えつつあります。ですので、やはりそういう意味で、ちょっと第8波は特徴的です、特徴があると思いますけれども、そういった波には入っていると思います。 変異株も、急激に置き換わって急激に感染拡大が進むというのが今までの傾向だったんですけど、変異株の置き換わり自体がゆっくりなんですね。なので、そういった意味では今後も、おそらく置き換わりは、まだBA.5が60%ぐらいですから。ちょっと、さっきの変異株のところありますか。ああ、そうですね、ここのBA.5のところがだいたい60%ぐらいです。
これまでのコロナ対応をどう総括するか
実際、これはゲノム解析なんで、今の、今日現在を客観的に見ると、もっと進んでると思いますけど、これはだいたい2週間前ぐらい、1週間前かな。1週間前のゲノム解析なので、実際、今はもうちょっと進んでると思いますが、ただ傾向とすれば、出てるデータでいっても60%まだBA.5があるということなので、徐々に徐々に置き換わりが進んでいくと思うので、減るというよりは徐々にやっぱり増えるのではないかというふうにも想定をしています。 また、この変異株の要素に加えて、人の動きの要素として学校も再開をしていくことになると思いますので、やはり学校の中で広がって、また家庭に逆流するというようなパターンも増えてくると思います。それは仕事の場でもそうだと思いますので、そういった意味では今後も、急激ではないかもしれませんけども、増える可能性のほうが高いというふうに思っています。 記者:分かりました。あともう1点、コロナに関係してですね。1月の15日に国内ではコロナで、2020年に、1月15日に国内で初めて感染者が確認されたということで、それから3年がたつという時期になります。これに関係して、これまでのコロナ対応の総括といいますか、振り返り。株によって、波によって対応する状況、病床についてだとか、発熱外来についてだとか変わってきたと思いますけれども、その点の振り返りをお願いしたいのと、また今回も徐々に増えている、波になっているということで、今回4年目に入っていって、どんな方向性での対応を取っていかれるかということをあらためて教えていただけますでしょうか。 吉村:まず昨年末に、これまでの第1波からのコロナからの振り返り、対策等も含めた振り返りというまとめをいたしました。分厚さにすると、資料でこのぐらいの分厚さの資料になったわけですけれども、それは公表済みの状況です。詳細についてはそこを見ていただくのが確かだというふうには思いますが。 振り返って思いますのは、オミクロン株で大きく状況が変わったというふうにやっぱり思います。まったく病気の種類が変わったんじゃないかというぐらい大きく変わっているというのが、対応している感覚です。第6波以降、感染力が非常に強いと。ですので感染者数も、それまで大阪府民880万人、約900万人の方がいらっしゃいますけど、第5波までは20万人でしたけども、トータル、全ての波を合わせても陽性者は20万人でした。