新型コロナ「もう第8波に入っていると思う」大阪・吉村知事会見1月11日(全文1)
誰がいつどこで感染してもおかしくない状況に
一方でこの1年、オミクロン株になってからの1年間で220万人を超える数です。直近の数字は分かりますかね。240万人です。ですので、それまでの20万人を引いたとしても220万人。ですので、このオミクロン株だけで、失礼しました、トータルで260万人です。 それまでの20万人を引いても240万人ですから、そういった意味ではもう10倍以上の方がこの1年で感染をされていると。そして、しかも全員の方が病院にいっているわけでもないと思いますから、非常に軽症の方ももちろんいらっしゃいますし、病院にいかれない方もいるということを想定すると、オミクロン株になってから、実際は240万人以上の方が感染をされていると。240万人、260万人っていう数字になってくると、これはもう4分の1の方は、4人の1人は感染されていると。どんだけ気を付けていても感染する。尾身会長ですら感染されるような状況なので、誰がいつどこで感染してもおかしくないようなものになったというのが1つと。 それまでのコロナ特有の肺炎、これが極めて少なくなった。若い人が酸素不足で自宅でお亡くなりになるっていうケースが非常に少なくなって、それよりは、感染力が強いが故に、もともと気を付けていれば感染が広がらなかったエリア、高齢者施設であったり、さまざまな気を付けておられる人のエリアにも感染が広がるようになり、そしてもともとの疾病等、もともとの介護度が非常に高い方が感染すると持病が悪化してお亡くなりになる方が増えてくると。そういった特徴に変わってきたという傾向が、大きく変わったところだというふうに思います。
今後の対策の方向性は
なので、コロナ専門の治療というよりは、本当にオール医療でその人に合った治療というのをしていくべき病気に変わってきているんではないかなと。これが、われわれ、2類、5類の議論もすでに行われていますし、結論が出るんじゃないかという意見もありますけど、オミクロン株になって大きく変わったというのが振り返っての大きな印象です。また、当然それに応じて対策というのを強化してきたところでもあります。 記者:すいません。4年目として今後どういった対策の方向性といいますか、その点を、すいません、あらためて。 吉村:やはり申し上げているとおり、高齢者施設にいらっしゃる方、非常にリスクの高い方、こういった方をいかにお守りするのか、これが重要になってくると思います。ただ一方で、それだけ感染拡大力も強いと、無症状に近い人もいるし、人によって症状が千差万別なので一概には言えませんが、なので、もう社会全体で抑えるという、社会全体の活動を抑えるというよりは、やはり1人1人が基本的な感染対策を行いながら気を付けて、そして社会活動は動かしていく、そしてリスクの高い高齢者施設にいらっしゃるような方を、いかに対策を強化してお守りしていくのか、そういったことが重要になってくると私自身は思っています。 ただ、並行して国で、2類、5類の議論をしていますので、感染症法上の扱いが変わるといろいろ対応が変わってきますので、そこは国の対応というのも注視しながら、府の対応も、この感染症法上の分類に応じても当然変わってくることが多くありますから対応を、全体に対する対応というのが今後は縮小していくんじゃないかなというふうには思っています。 記者:分かりました。すいません、1点だけ、細かい確認で申し訳ないんですけども、第8波に、仮に今、入ってきている状況であるとするときには、初めの視点といいますか、起点っていうのはいつぐらいかとお考えになっているんですか。 吉村:なので、波の定義そのものが難しいので、いつから第8波に入ったかというのは、なかなか評価としては難しいとは思います。ただ赤信号はつけていますので、赤信号の時点ではもう第8波に入ったというふうに評価していいだろうと思います。ただ、波の定義が定まってませんので、ちょっとそこは。なんか国でも定義があるわけでもありませんし、いや、まったく波が起きていないのかというと、そうでもないとは思いますので、もう波に入っていると思いますけど、非常に、なんて言うのかな、こういう急激な波にはやっぱりなっていない。これまでだいたい急激な波がほとんどだったんですけど、緩やかに増えつつあるというのがもう、ちょっと正直、実際のところだと思います。 記者:ありがとうございました。 司会:次にご質問は。大阪日日新聞さん。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見1月11日 全文2に続く