行動制限ない正月でにぎわう大阪・新世界 通天閣タワースライダーは最高60分待ち
2日の近畿地方は、冬型の気圧配置のため曇り空が広がり、気象庁によると、大阪市内では同日午後4時までの最高気温は11.4度となっている。そんな天気のもと、大阪を代表する観光スポット「通天閣」(大阪市浪速区)が立地する新世界は多くの観光客でにぎわいをみせている。 【動画】通天閣に全長60メートルの滑り台が完成 社長「関西盛り上げたい」
通天閣観光によると、年末年始は入場者数が常に4千人を超えており、昨年5月に通天閣内に開業した全長60メートルの滑り台「タワースライダー」も連日最高60分待ちの状態になっているという。 通天閣観光の高井隆光社長は「国の旅行支援策の効果もあってか、たくさんのお客様に来ていただいています」と笑顔で話す。 通天閣の昨年12月の入場者数は103953人となっており、コロナ禍前(2018年12月は90656人、2019年12月は88271人)よりも多くの来場者が訪れているという。 高井社長は「通天閣に新たな付加価値地域の話題提供としてスライダー作り始めた時はほんまに完成するのかなぁ? 工事途中でのスライダー筒の取り付け問題(サイズが違った)発生に『なんでこんな工事したのか』と頭を抱えて悩んでたあの頃が夢のようです。あきらめずにスライダー作って良かったです。『ピンチをチャンスに』」と力強く語っていた。
一方、新世界も朝から串カツ店などの飲食店が盛況だ。新世界を拠点とする人力車「俥天力」の車夫、國領翔太さんは「年末も忙しかったんですが、今年に入ってからも多くのお客様に乗っていただいてます」と話す。 コロナ禍となり、平日は警備会社でアルバイトを行うなどしていたが、現在は再び、人力車一本で奮闘しているという。 國領さんは「苦しい日々が続いていましたが、昨年は新しい車夫も入ってくれてみんなで頑張っています。今年はええ年にしたいですね」と笑顔で話していた。