異次元の少子化対策「本気でやってもらいたい」大阪・吉村知事会見1月11日(全文3完)
大阪府の吉村洋文知事は11日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2023年1月11日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2023年1月11日) ◇ ◇
公明党との関係性をどう考えているのか
記者:読売新聞の山本です。大きく2点あります。先ほどの大阪市議選にも関連してくるんですけども、知事・市長選、そして議員選、各級の議員選においても関係してくる話だと思うんですけれども、公明党との関係性について、大阪維新の会の代表としてどのようにお考えになってるのかというのを伺いたいんですけれども。公明党とは府市両議会においても、維新と協調する側面も多くあります。ただ、国政においては当然、自民党と連立政権を組んでという立場にあると思うんですけども、大阪において、例えば公明党と維新の距離感、自民党と公明党の距離感、その点についてはどのような受け止めやお考えありますでしょうか。 吉村:まず公明党さんは是々非々の政党だと思っています。なので、これが公明党によってよしというようなものであれば賛成をするし、これは違うというものであれば反対をする。ですので、もちろんこれは政策ごとに当然協議していくのは当たり前のことですから、これは大阪府議会でも、われわれも、僕もやってますので。ですので、そこは、公明党というのは是々非々の政党だという認識です。公明党さんが、よしと、やろうというものは賛成するし、そうじゃないものには賛成する。そうだと、そういうものだというふうに思っています。自民党は反対のほうが多いんじゃないですかね。
政府の少子化対策をどう考えているのか
記者:分かりました。ちょっと話は変わるんですけども、国政の関係で、日本維新の会の共同代表というお立場でお考えを伺いたいんですが、政府のほうが年頭のときに、異次元の少子化対策ということで児童手当の拡充など検討している状況であると思います。財源の議論ですとかもいろいろと今後されていくと思いますけども、この点について共同代表の受け止めというか、お考えをお聞かせ願えますでしょうか。 吉村:今発表してるレベルのものであればまったく異次元でもなんでもないなと。今までの既定路線のレベルだというふうに思っています。本当に少子化問題というのを深刻に捉えて、そして言葉どおり異次元の少子化対策をしてもらいたいと思っています。これはやはり今の少子化の進み具合、80万人を切るという状況ですから。私が生まれたころは200万人でしたからね。半分以下になってるという状況です、たった47年で。そして人口としても60万人減ってると。たぶんこれは鳥取県か、ぐらいでしたかね。なんか1つの県が消滅する、人口の少ない県が消滅するぐらいの数の人数が減ってるというのが今の日本の状況。そして今後は若い世代が減ってきますから、僕も高齢者になりますけど、高齢者の世代は減ることなく、そして若い生産年齢人口、若い世代の人が減っていくということになりますから、社会保障の問題も深刻化してくると思います。 なので、そういった意味では非常に日本にとって有事の状態にあるのがこの少子化の問題。だからこそ異次元な、異次元の少子化対策をすると。この問題意識は国家として共有してると思いますので、だからこそ異次元の少子化対策ということを、総理自身も言葉を使われたんだと思います。なので、そういった意味でも本気での、本気の異次元の少子化対策をやってもらいたいと思います。今の児童手当を強化するとかのレベルであれば異次元の少子化対策にはならんと僕は思います。本当に税制そのものを変えるぐらいですね。 僕も少し言いましたけれども、子供の数が増えれば増えるほど所得税が減税されるような仕組み、N分N乗の、いわゆる世帯に対して所得税を考えていくというような、少子化対策としても考えていくというような税制の抜本的な変更であったり、あるいは、僕は、教育の無償化、保育の無償化、子育てしやすい環境、次世代に投資するというようなことを本気でやらないと次世代に対して、異次元な、異次元の少子化対策にはならないというふうに思います。それをやる気がないんであれば、少子化、子育て支援を強化するぐらいに僕は言ったほうがいいと思ってます。