祝「カー・オブ・ザ・イヤー」輸入車部門受賞! クラシックでハイテクなEV版「ミニ クーパー」に乗ってみた
一応、2列シートではあるものの、さすがに大人が後部座席に座ると圧迫感は否めない。でもこれは、多人数乗車が可能なSUVなど3列シート車の最後部も同じようなものだろう。「いざというときにしか使わない」と割り切ったほうが、気持ちよく付き合えるのかもしれない。
ラゲッジスペースもなかなかコンパクトである。しかし、2人以上は乗らないものとして後部座席を倒してみると……
おおっ、十分に広い。これなら相当量の荷物を積めそうだし、ソロキャンプや夫婦キャンプくらいなら全然イケるだろう。高いデザイン性、狭い道もクイックに動ける利便性、そして想像以上に実用性もありそうだ。ますます欲しくなってきた……!
細かくインテリアを見ていくと、ドアレバーやスピーカーなど、どれもがセンスにあふれ、ドライバーの気分を高めてくれるのだが、さすがに全てに触れるとなるとキリがないのでこのへんで割愛。どのパーツも形だけでなく、配色もめちゃくちゃいいんだよなあ。
デザインに関する話が長くなってしまったが、やっぱりそれだけ見た目は重要なのかも。エクステリアも、インテリアも。現代の新車で「カッコいいけど、乗り味が悪い」なんてそうそうないだろうし。
■走ってみるとしっかりとした手ごたえ では実際に走行してみたイメージはどうか。これも意外や意外、ハンドルは重めで思いのほかずっしりしていて安定感がある。ドアの開閉音でも感じたが、これだけのコンパクトカーなのに、愛車のジープ「ラングラー」に通じる重厚感があるのだ。 EVなのでガソリン車のような振動はないが、車体の小ささからか、ロードノイズは割と伝わってくる。EV特有の静粛性のおかげでプラマイゼロ、といったところか。むしろ個人的には、「最低でもこれくらいのノイズがないと運転している気がしないかも」と心地よく感じた次第である。 加速感もさすがEV。アクセルを踏めば踏んだだけクイックに加速してくれる。わざと急発進しようとしてもヒヤッとするような急加速にはならなかったので、そのあたりの力加減はちゃんと設計されているのだろう。いい意味でガソリン車感が残っている。その匙加減、好きです。