「核シェアリングの議論も必要」大阪・吉村知事会見6月29日(全文4)
核兵器廃絶は目指すべき姿だが
吉村:それは逆行するかどうかというのは、これは申し上げてるとおり、ロシア・中国・北朝鮮、さまざまな別々の隣国がそれぞれの価値観に基づいて軍備を増強してますんで、日本の価値観を押し付けたところでこれはなかなかそれが、じゃあ減らしますということにはならないから、世界としてやっぱりそっち側の方向を目指すべきだというのはできるだけ共有してそっち側の方向に進んでいこうというのは、僕もそう思ってるし、そうしたいと思いますけども。 ただ、実際に世界警察というのがもうない中で、隣国が持って、そして軍備も増強してるわけだから、その理念は掲げるべきだと思いますけども、それが逆行するとは僕は思いません。逆行するわけではないと、逆行するとは思いませんが、ただ、核兵器自体を世界からなくしていくというのは、それはやっぱり目指すべき姿だし。ただ、一方で核によって攻撃を受けない、核の攻撃を受けない、あるいは核を持って威嚇した軍事侵略を受けない、そういった国・防衛づくり、そして国民を守るということも今、もうやらなければならない現実の問題だというふうに思ってます。 毎日新聞:ありがとうございました。 幹事社:朝日新聞さん。
日本維新の会代表選に出るつもりはないのか
朝日新聞:朝日新聞の新谷です。ちょっと話を変えた話題についてお尋ねします。日本維新の会の今後についてです。参院選が終われば党の規約に基づいて、90日以内に現在の松井代表の任期が終わるのではと思っています。昨年の秋の衆院選後、吉村さんご自身には、代表選に出るつもりはないというお考えをお話しくださっていましたが、現時点でのお考えをあらためてお願いします。 吉村:今まさに、今日も含めてですけども7月10日まで、これは全国で、これは維新だけじゃなくて全ての政党が参議院選挙を今まさに戦って、そして国民の皆さんに訴えをしている最中ですので、終わったあとのことは今言うことではないと思います。 朝日新聞:それは、終わったあとにあらためてお考えを示されるということでいいでしょうか。 吉村:現時点においては当然、7月10日まで参議院選挙に政治としては注力する。これはもうどの政党もそうですけど、僕自身も7月10日まで参議院選挙に注力するということです。もうみんな今、死に物狂いでやってますから、1人でも同じ仲間、同じ考えを持つ立候補者を当選させたいということに尽きると思ってますので、その先のことは今の段階では考えていません。 朝日新聞:ありがとうございます。一方で松井代表が来年の春に引退されるということは、もう前々からご本人が表明されていたことだと思います。また、昨年の秋の段階では代表選をするかどうかの際に、吉村副代表は松井代表のいるうちに次のリーダーを決めておいてほしいということで、代表選に賛成票を投じられたとも伺っています。そういった意味で、参院選が終わったあとの日本維新の会の今後をどうしていきたいのかという展望は、今、参院選、どこに投票をしようか迷っている有権者にとっても重要だと思うんですが、今の段階ではその後、日本維新の会の今後についてはどのようにお考えでしょうか。 吉村:なので今、公約を掲げて参議院選挙をもうみんな戦っているわけですから、そのあとのさまざまな人事とかそういったことについて、今、何か考えていることはないです。