【Q&A】「ワクチン」の効果とは? 「有効性95%」って?
Q:「有効性95%」ってどういうこと?
誤解されることがありますが、打ったら95%感染しなくなるとか、100人が打ったら95人が発症しなくなるということではありません。 同人数の2つの集団で、プラセボ(偽薬)を打った集団で100人が感染し、ワクチンを打った集団では5人が感染したとすれば95%減となります。これを相対リスク減少と呼びます。相対的なリスクの減少をみているということです。
Q:ワクチンの効果はどれくらいの期間持つの?
いまのところ治験が始まってから5か月、6か月くらいなので半年は持つのは確かです。ただ、これが1年持つのか3年持つのかは分かりません。
Q:ワクチンの有効性を評価する方法は?
1つ目は「免疫原性」といって、ワクチンがちゃんと身体に反応するか、免疫をちゃんと刺激できるか、という評価軸です。 2つ目は臨床試験での有効性で、これが「95%」で示したワクチン接種群とそうでない対照群との発症率の差を比べるものです。 そして、3つ目が実社会でワクチンを打ち始めたときに効くかという有効率です。これはイスラエルで証明されつつありますが、多くの人にワクチン接種をした後、感染症が実際にどのくらい減ってくるかということを評価するものです。