「古川飛行士にバトンつなげたい」若田宇宙飛行士が会見7月21日(全文3完)
初飛行の宇宙飛行士にどんなアドバイスをするつもりか
共同通信:共同通信社の川澄と申します。本日はありがとうございます。先ほどからのお話の中で、若いルーキーの宇宙飛行士たちにもアドバイスをされていくというふうなお話もあったかと思うんですけれども、初めて宇宙に臨む人たちに対して、具体的にどのようにアドバイスをされるのか、されようと考えているのかっていうところがあればお伺いできますでしょうか。 若田:もうすでに訓練のときから、宇宙に行ってからアドバイス始めるのは遅いので、当然、地上での訓練のときから機会を見つけて皆さんにお話をする機会はありましたし、これからも続けていきたいと思いますけど、例えば宇宙船るタイミング。自分の好きなものが、欲しいものが宇宙にないっていうのは結構つらいんですね。 例えば貨物機ですと、貨物機の打ち上げが遅れたりすると、当初、私たちが到着する前に私たちの宇宙食が着いてなきゃいけないんですけども、貨物機が遅れて食べたいものに有り付けないっていうような状態があったりするので、貨物機の打ち上げスケジュール、それを自分たちの、例えば洋服、服ですとか食べ物だとか、それがきちんと、全部上がんなくてもいいんですけども、何割かは私たちの到着の前にきちんと上がるように計画を立てることの必要性だとか、どれぐらいの割合で嗜好品の食べ物を入れておいたらいいかとかそういった、普通の主たる仕事とは別に、半年間っていう長期滞在で、やっぱり精神的な士気を維持した上で活動していくために必要な、ちょっとしたヒントなんですよね、あんまり大きなことは言わないですけど。 でも、そのヒントっていうのは重なると、やっぱりそれが長期的に士気を維持して、いい仕事ができることにつながると思いますので、そういった、宇宙に行く前だとなかなか思い寄らないようなところっていうのに気を付けて、あんまり大きなことじゃないですけども、アドバイスをさせてもらっているという状況ですね。これは私の先輩たちが同じように私にしてくれましたので、それを恩返しするつもりで若い人たちに伝えているという状況です。 共同通信:ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。ほかは。では、じゃあ2回目ですかね。はい、どうぞ、お願いします。