東京・京都のほか大阪・兵庫でも始まった「日本版ライドシェア」 大阪府・市は独自の「大阪版ライドシェア」構想も
万博に向けて「大阪版ライドシェア」構想も
この「日本版ライドシェア」に対して、「極めて不十分。ライドシェアの本質は全く採用されていない」などと批判するのは、大阪府の吉村洋文知事です。 25年4月中旬に開幕する大阪・関西万博により、増加が見込まれる交通需要に対応するため、大阪府と大阪市は独自の「大阪版ライドシェア」制度を構想。万博開幕半年前から閉幕までの期間限定で、大阪府全域でのサービス提供の実現を目指します。 この構想では、時間制限なしの24時間運行、タクシー事業者だけでなくタクシー事業者以外の営業も可能とする、といった点で「日本版ライドシェア」とは異なります。 大阪府・市は、5月17日に開いたライドシェア有識者会議で「地域・時間帯・台数の制限がドライバー確保の課題となっており、事業者の参入障壁にもなっている」として、現在の「日本版ライドシェア」のさらなる改善の必要性を主張。今後も、「大阪版ライドシェア」の実現に向け、国に働きかける方針です。 (取材・文:具志堅浩二)