<なにわ点描>解体工事中の大阪マルビル 円筒形の名残りもわずか SNSには「小さくなった」の投稿多く
仕事帰りに大阪・梅田でふと空を見上げると、その風景になにか物足りなさを感じた。よく見ると、あの円筒形が特徴的な大阪マルビルが見えなくなっていた。昨年から工事シートに覆われ解体工事が進められているが、あの円筒形が見えなくなるのは寂しさを感じる。 【動画】解体工事が進む大阪マルビル、周囲のビルと比べてかなり低くなってきた
大阪マルビルはホテルや飲食店などで構成される複合ビルとして1976年に竣工(しゅんこう)。高さ123.92メートルの円筒形のビルは長年の間、多くの府民らに親しまれた。 竣工から50年近くが経過し、建物や設備の老朽化、周辺施設との競争力の低下が課題となり、大阪の新たなランドマークとなりうる施設として刷新するため、建て替えを決定。 昨年3月31日で中核テナントだった大阪第一ホテルが営業を終了。同ビルに入居していた飲食店などの一部テナントは同年5月いっぱいで営業を終えた。
それから1年。工事シートに覆われ解体工事は進み、建物の高さも低くなってきた。道行く人もその工事の様子が気になるのか、X(旧Twitter)などのSNSでも「小さくなった」「寂しくなる」といった画像付きの投稿をよく見かける。
今月29日には、この場所からもほど近い、JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期」(グラングリーン大阪)で、9月6日の先行開業まで100日を記念して、植樹のセレモニーが行われていた。親しみのあったものがなくなるのは寂しいが、梅田がどのように移り変わりをみせるのか、これからも目が離せない。