「1浪中央大学→銀行に就職」その後医学部に受かった彼の奮起。「医学部は無理だよ…」の悔しい言葉がバネに
■ついに医学部生になる目標叶える この年は、前年度に1次試験で受かった川崎医科大学・金沢医科大学に加え、岩手医科大学・東北医科薬科大学・福岡大学・久留米大学・東海大学の医学部を受験します。 結果的に川崎医科大学と金沢医科大学、そしてこの中のもう1校からの合格を勝ち取り、無事2浪を経て医学部生になることが決定しました。 「川崎医科大学の合格発表が2月1日でしたが、1次試験が終わった段階で明らかに去年よりもできた感覚があったので合格を確信できました。
初めての合格が確認できたときは、めちゃめちゃ嬉しかったですね。MARCHの文系学部からでも医学部に行けたのは大きな自信になりました。やっと目標へのスタート地点に立てるなという心境でしたね」 波乱万丈の浪人生活を終えたMJさん。彼に浪人してよかったことを聞くと、「何かを実現するためには努力しないとダメなんだと学べたこと」、頑張れた理由を聞くと、「仕事を辞めて出戻りできない状況に持っていったから」と答えてくれました。
「努力をすれば、何事にも可能性があるんだなと感じました。一度は医者になりたいという目標を目指さずに諦めてしまったけれど、やってよかったな、目指してよかったなと今では思えますね。 思えば、校舎長に嫌なことを言われて発奮したのもありますが、仕事を辞めて、『いま勉強を辞めたら人生が終わる』という状況に自分を追い込んだのも良かったと思います。2年目の受験がダメだったら、知り合いが誰もいない地域で、ひっそり働こうと思っていました(笑)」
MJさんは現在、とある自治体から、6年間にかかる数千万円の学費をすべて出してもらうことで、私立大学の医学部に通うことができています。 ■一般家庭でも医学部の学費工面できる 一般家庭では、高額の学費がネックとなって進学を諦めることが多い私立の医学部であっても、情報を調べて対策を行うことで道は開けるそうです。 「どうしても医学部に行きたいのであれば、日本学生支援機構による奨学金、医師が不足している自治体独自の制度や、病院が設けている修学資金の仕組みなどを調べ、対策をすることが大事です。