「1浪中央大学→銀行に就職」その後医学部に受かった彼の奮起。「医学部は無理だよ…」の悔しい言葉がバネに
仕事で持病が原因で住宅ローンが貸せないお客さんと会ったこともあり、健康でいることの重要性に改めて気づいて、医療を身近に感じていたMJさん。 いろんな原因が重なって、彼は医学部を目指して再受験を決断しますが、もっとも大きな理由は、「全力で何かをやりきった経験がほしかった」ためだそうです。 「思えば、私は結構周囲に合わせてノリで生きてきたので、それがコンプレックスでした。周りの同級生は勉強をすごく頑張って第1志望の大学に行ったり、部活を真剣に頑張って全国大会に行ったりしているのに、私は何にも真剣に取り組めていませんでした。
27歳になって結婚も考える時期でしたが、いざ自分に子どもができても、子どもに何かを言えるほど全力でやってきたことがないと思いました。20代のうちに1個くらい全力で何かをやってみたいと考えたとき、医学部受験しかないと思い、もう一度浪人をしようと決意しました」 ■校舎長から言われた屈辱的な言葉 こうして会社員4年目が終わる3月末に会社を辞めて、27歳の4月から地元の大手予備校に入って医学部を目指し、浪人を始めたMJさん。
そこで電話で校舎に問い合わせたときに言われた屈辱的な言葉も、さらに彼のやる気を駆り立てたそうです。 「予備校に電話で入塾したい経緯や経歴を伝えたのですが、当時の校舎長から、『君じゃ無理だよ』と言われたんです。『僕が(医学部の再受験で)受かった事例を見たのは、文系学部の出身だと東大・京大出身者だけで、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)から入った人は見たことがない』と。それが頭に来たので、どうしても見返してやろうと思って、その予備校の医学部コースに入ったんです」
27歳で予備校に入ったMJさんは、国語が苦手なこともあり、英語・数学・物理・化学の4科目に絞った私立医学部受験にターゲットを絞ります。受験生活は幸い、社会人時代の生活リズムと変わらないこともあって、スムーズに勉強を開始できたそうです。 「朝6時に起きて1時間勉強して、予備校に行く準備をして、8時半に予備校に行って、20時まで勉強していました。その後、家に帰ってご飯を食べてから24時に寝るまで勉強していたので、平均で11時間は勉強したと思います。受験直前期は12時間以上の勉強をこなしました」