“番長采配“ズバリ!横浜DeNAが“天敵“阪神を12ー6で撃破した理由とは?
三浦監督がマウンドに送った投手は実に8人。5回には2番手の左腕の石田が近本から始まる好打順を3人でピシャリ。シャッケルフォードが炎上した7回には、6番手の三上がマルテに同点タイムリーを許したものの、続くピンチに佐藤を申告敬遠してから、サンズと前の打席で本塁打を放っている糸井を連続三振に斬って取り、その裏のビッグイニングにつなげた。3年ぶりの勝ち投手である。 三浦監督は「投げないときも色々準備していてくれている。流れを断ち切ってくれたことが大きかった。後の攻撃につながった」と、三上を称賛。ここでも“つなぎ”という言葉を使った。三上も広報を通じて「勝利は意識していなかったが勝ち試合で投げられてよかった」と喜びのコメントを残している。 ここまでは“タイガースアレルギー“を払拭できずにいた。2014年以来、7年連続で負け越していて、今季もハマスタの3連敗も含めて、対阪神に1勝5敗だった。苦手意識を消すためにもカード初戦を取った意義を三浦監督も噛み締めていた。 「非常に大きい。チーム状態が徐々に上がっている。その中でやられていたタイガースからひとつ取れたのは大きい」 さらに大事なのが、今日の第2戦。3連勝すれば、4カード連続の勝ち越しを決めることになる。マウンドに送るのは、新外国人のロメロ。2試合登板したファームでは1点も失っていないドミニカンに三浦監督も「今日の勝ちを明日につなげなければならない。ロメロには持っているものをすべて出してもらってね。楽しみにしている」と期待を寄せる。ソトは、この日、3安打。新型コロナ禍の入国制限で出遅れたオースティン、ソトの両外国人が“試運転“を終えて本調子となり、「11」の借金で最下位に沈んでいるチームもやっと正常運転ができるようになってきた。5月は5勝1敗。ベイスターズ反撃の季節がやってきたのかもしれない。