【独占】横浜DeNA三浦監督が語る巨人、中日、阪神の勝ち方「虎のルーキー佐藤にはハマスタを好きになってもらっては困る」
三浦大輔監督(47)が率いる横浜DeNAの開幕戦は東京ドームに乗り込んでの巨人である。リーグ3連覇を狙う優勝候補との3連戦は、長いペナントレースの中でも重要な位置を占める。 三浦監督も要注意球団として真っ先に巨人の名前をあげた。 「5球団全部に勝たなければなりませんから、どのチームが重要だというものはありません。ただ開幕がジャイアンツ戦ですからね。ジャイアンツはポイントになります。そして昨年の対戦成績でみれば、タイガース、ドラゴンズも対策を練るべきチームになりますね」 オフに肩のクリーニング手術をしたエースの今永が間に合わず、悩んだ末、三浦監督は開幕投手に左腕の濱口を指名した。3月11日に本人に通達していたらしいが、公表したのは20日に横浜スタジアムで行った出陣式。濱口はオフから開幕投手を直訴してきた。「その気持ちに負けました」。三浦監督も心意気を買った。 「開幕の独特の雰囲気を味わって、ひと回りもふた回りも大きくなって投手陣を引っ張ってほしい。綺麗なピッチングは望んでいません。攻めの投球。一球一球、魂を込めてね」 昨年巨人には12勝12敗と五分の数字を残したが、本拠地での最初の巨人3連戦で3連敗、9月1日からも敵地で3連敗するなど、前半の12試合は3勝9敗と大きく負け越した。開幕前に下馬評の高かった横浜DeNAが巨人の独走を許す原因の一つにもなった。 ――巨人との差は、どこにあったと思いますか? 「スキのない野球じゃないですか。そこでジャイアンツが上回っていたと感じました」 ――チームの集中力ですか? 「巨人は走塁ひとつとっても相手のスキを突く、ミスを突くという野球をしてきます。ウチが、そういう野球を少しもできなかったわけではないが、ジャイアンツがもっと上をいっていた。どれだけスキを見せないか。そこがポイントになります」 昨年4勝8敗と相性の悪かった東京ドームでは、チーム防御率は5点台にはねあがりチーム打率は5球団でワーストの.219。加えて失策数は横浜DeNAが12で巨人が10。数字に表れないミスも多かった。“打ち勝つ野球”を敵地で封じ込まれ、ミスで自滅のパターンである。三浦監督の今季の巨人攻略に掲げたテーマは正しい。