25年以上仕事が途切れないフリーランス流<周囲から能力がある>とみなされる方法。「大切なのは好きでなくとも、なぜか続けられる仕事で…」
2024年11月に「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が施行されることになり、新しい働き方を考える人が多い昨今。廃業するフリーランスは全体の9割という統計データがあるなか、25年以上ずっと仕事が途切れず、50代以降も成果を出し続けている人の働き方とは?スキルの高め方、人脈のつくり方、仲間と組んで仕事をするコツ、めげないマインドの保ち方、コミュニケーション能力の磨き方…。小川真理子氏 著書「女性フリーランスの働き方」からフリーランスで仕事をしていくためのヒントを抜粋して紹介します。 【書影】25年以上、50代以降も仕事が途切れないフリーランス小川真理子氏著書『女性フリーランスの働き方』 * * * * * * * ◆続けられる分野のスキルを細々とでも積み上げていく 私が本を出せたり、文章術の講師として声を掛けていただけるのは、「ライターの仕事を25年以上、続けている」という実績があったからです。 もし25年のフリーランス人生を、最初の3年はライター、その後はデザイナー、料理研究家、カメラマン、イラストレーター、WEBディレクター……のように、転々と細切れに職を変えていたら、得意分野を構築できなかったでしょう。 私は「自分の仕事はこれしかない!」と固定化せず、アルバイトを含めれば、いろいろな仕事を経験してきました。 ただ、いろいろな仕事の中で、ライターだけは、始めたときから「大好き」だったわけではないけれど「嫌い」ではなく、また嫌いになることもありませんでした。 どのような仕事も、自分にとって、いい面とそうじゃない面があります。 私の例でいえば、ライターは好奇心を満たしてくれる面白い仕事ですが、締め切りが近づくと緊張や不安から胃がキリキリしてきます。 でも、天秤にかければ「いい面」のほうが多い。 だから、続けられます。 好きな仕事を見つけたり、それで成功するのは難しいかもしれません。 でも、「続けられそうな仕事」は見つけられると思います。 探してみましょう。 気になったものは、やってみましょう。 そして、嫌いじゃないなら、続けてみましょう。 続けていき、スキルや知識が深まることで愛着がわき、「普通」だったものが「好きになることもあります。 周囲から、「能力がある」とみなされていくこともあります。
【関連記事】
- 「フリーランス」「個人事業主」「起業家」は何が違う?25年以上仕事が途切れないフリーランスが、それでも法人化に踏み切れなかったワケは……
- 安い仕事は必ず交渉するべき? 25年以上仕事が途切れないフリーランスが指摘する<金額以外の価値>とは
- オバさんにならない森高千里とオバさんになってしまった私。何を食べ、何を考えて生きたらあの無敵の若さが手に入るのだろうか
- 重要なのは<納品後のメール>だった! 25年以上仕事が途切れないフリーランス流・仕事が長続きする「言葉」
- 中年同士の再婚で幸せそうな伯父夫婦を見て、晩婚も悪くないと思う一方、独りの長い私が「他人と完全に生活を共にすること」のストレスに耐えられるか疑問