竹内由恵の前に現れた「テレビ観ないんだよねぇ」という男性…夫を選んでテレ朝退社したワケ
「心の声」にしたがう
こういった大きな決断をするとき、私が基準にしているのは「心の声」です。ひらめきや直感というより、それまでに自分の中で積み重なって、醸成されているものの声に耳をそばだてるのです。 今回の「仕事を辞めて、静岡に行く」決断でいうなら、何年かかけて膨らみ、大きくなった「結婚したい」「子どもが欲しい」という思いが積み重なった結果のものだと思います。この蓄積はお仕事に対する向き合い方も変えて、それが夫との出会いにもつながりました。 これまでの自分が時間をかけて積み重ねたものが、何かを決断する時に「心の声」として表われるのだと思います。その行動を自分がしている姿が想像できない状態であれば、「まだそこまでの想いはないんだ」と控えるのですが、それが想像できて、しかも「したい」と思えるのであれば、それはもう「心の声」が整った状態だと判断し、あまり迷いません。 損得とか、何かしらの理論とか、そういったものよりは、自分の中に積み重ねてきた想いから生まれた「心の声」にしたがいたい。それ以上の「正解」はないと思っています。そうして私は、仕事を辞めて静岡へ行く決断をしたのでした。 竹内由恵 タレント、元テレビ朝日アナウンサー。現在は静岡県在住。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大学2年の時にはボクシング部にマネージャーとして入部。2006年にミス慶應グランプリに。08年、テレビ朝日入社。「ミュージックステーション」「やべっちF.C.」など数々の番組で司会をつとめる。Mステ8代目サブ司会として、番組史上最長の5年間を担当。15年には「スーパーJチャンネル」メインキャスターに。19年3月に一般男性との結婚を発表し、同年末日にテレビ朝日を退社。その後、夫の勤務地である静岡県に移住する。以後は数カ月の専業主婦期間を経て、タレントとして活動を再開。21年に第一子、23年に第二子を出産。自身のインスタグラムでは、独特なタッチで子育ての様子を描いたマンガを投稿し、話題に。『ちびまる子ちゃん』の大ファンで、自宅で焙煎するほどのコーヒー好き。 ▼公式インスタグラム @yoshie0takeuchi 協力:祥伝社 祥伝社 Book Bang編集部 新潮社
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