名スカウトが「プロ志望高校生合同練習会」で見つけた逸材は…「素材としてはロッテの佐々木朗希以上だ!」
石川は参考にしているというオリックスの吉田正尚を右打者にしたような豪快なスイングで、三塁線を破る二塁打に続き、最後はサポートで参加した明大の投手のボールをレフトスタンドの最上段にまで運んだ。左打ちの高寺は、8打席立って5安打2四球の結果を出した。逆方向の打球に、変化球に対応したセンター前ヒット、足で稼いだ内野安打など、万能の野球センスを披露している。 前日の基本練習に続き、この日は、ネット裏に12球団、75人のスカウトが勢ぞろいし、スピードガンを出してチェックするなど熱い視線を送っていた。8月29、30日に甲子園で開催された“西日本編トライアウト”に続き、“東日本編トライアウト“も無事終了した。 「東日本会場には、まあまあのレベルの選手が揃っていた。新型コロナで行動が制限されている中で行われたこういうイベントはスカウトにとっても、選手にとっても良かったんじゃないか。追いかけている選手の成長度などを見る上で、いいチェック機会になったのかもしれないし、見ていなかった選手の再発見につながったのかもしれない」と、片岡氏は、今回の「プロ志望高校生合同練習会」をこう総括した。 ドラフトは新型コロナの感染拡大によるプロ野球の日程変更の影響を受けて、当初の予定よりも遅れて10月26日に開催される。初の試みの“東西の高校生トライアウト“からドラフト指名される選手が出てくるのだろうか。