送り先拡大と多車種維持「社員と会話して軌道修正図る」日野自動車会見8月2日(全文7完)
3月時点での不正確認台数は何台だったのか
時事通信:時事通信社、【トヨダ 03:12:18】と申します。再度の数値の確認で申し訳ございません、先ほど広報の方から47万7000台と、あと最大で29万5000台というふうに不正が確認されている台数についてご説明いただいたんですが、これに対象する3月時点での影響台数、不正確認台数っていうのは何台だったのでしょうか。というのは3月の会見ではちょっとこれと対応しない数値をいただいているようにも見えるので、3月時点で何台だった影響が何台になりそうだという形で教えていただければ助かります。 司会1:はい、少々お待ちください。3月の時点で公表しました台数は不正が確認され、性能的に満たされてないものということがございますので、数字につきましては少々お待ちいただけますか。 お待たせいたしました。3月時点の台数は2万2893台になります。 時事通信:2万2893台。 司会1:そうですね。 時事通信:ありがとうございます。 司会1:はい。ほかいかがでしょうか。では真ん中の方、お願いいたしします。
企業風土改善とコンプライアンス強化、どの程度時間がかかりそうか
日刊自動車新聞:日刊自動車新聞、永田と申します。よろしくお願いします。主な再発防止策の中で、体制およびプロセスの改善というのは実施済みということなんですが、やはり企業風土の改善とコンプライアンス強化、ここは社長としてどれぐらい時間が掛かるものなのか、その辺をどういうふうに考えていらっしゃるか、あらためてお聞かせください。 小木曽:はい。ご質問を念のため確認させてください。再発防止のところで、主な再発防止のところでコンプライアンス強化のところの、どのぐらい? 日刊自動車新聞:企業風土の改善というのがどれぐらいたてば改善されるのかというふうに、長く掛かるのか、その辺の感覚的なものをちょっと教えてください。 小木曽:企業風土の改善っていうのは実はゴールがないぐらいずっと持続的に続けないといけないことだとは思っておりますが、今回ご指摘をいただいたような問題点については、やはり3カ月で具体的な計画等、実行をしっかりスタートしながらやっていく必要があると思います。やはり1年後、来年、1年単位ぐらいでかなり良くなっているっていうような形にしていきたいと思います。特にこの企業風土そのものですね。 一方でその間、必ずコンプライアンスは守らなければいけないものですから、少し繰り返しになりますけど、さまざまな制度によってコンプライアンスが守られるようには徹底して枠組みで固めていくんですけど、やはり全員が悩むことなくコンプライアンス優先の行動を取り、上司が必ずそういうふうに会話をし、で、この企業風土がいいということは、他部門と一緒になったら相手の部署のことをよく思って全体最適で動く、こういったのを達成しようとすると3年掛かりぐらいであるレベルに持っていくということだと思います。私も親会社にいたり、部品サプライヤーにいたり、関係会社を非常勤で見ることもたくさんありましたけれども、さまざまなレベルがございますが、この企業風土のところで全員で全体最適で助け合うというのが完璧にやれてたことは過去自分でもあまりありませんので、満足せずに毎年毎年やっていく必要があります。 ただ今回、日野自動車でいきますと、もともと調査委員会に今日3つの真因と言っていただいたエリアについてはかなり大幅な改善が早急に必要というふうに認識しておりますので、3カ月で方策とすでに実施していることを加速し、1年ごとに大きく進んでいく必要があると思います。なかなか風土のところなので、やはり概念的な説明になってしまいましたけれども。これをとにかく会社の最優先事項にするということを経営層から職場の先輩といわれる人まで理解して行動に移すということだと思っております。 日刊自動車新聞:ありがとうございます。