送り先拡大と多車種維持「社員と会話して軌道修正図る」日野自動車会見8月2日(全文7完)
一部生産開始車種を再び生産停止することはあるのか
日経Automotive:日経Automotiveの【ホンダ 03:08:56】と申します。よろしくお願いいたします。3月に公表されてた出荷停止をした車種で、一部生産再開していると聞いております。今回のことを受けてこちらの車種について再び生産を停止するようなことはあるのでしょうか。 小木曽:3月4日に停止した車両のうち、大型のトラックのA09のエンジンにつきまして、こちらは燃費が届出の数値に満たさず、排ガス性能としては満足しております。再申請可能になった場合には燃費値を修正するという形を計画していたものですから、われわれメーカー側の責任で少し少量だけ生産を開始しております。これ、目的は、再開したときにお客さまをお待たせしていることもあって、一気にというようなことになると仕入れ先さんも含めて、生産のリードタイムの長いものは止めておくと海外で製造しているものなどはパイプラインが、いわゆる船で輸送する期間が掛かるので、いろんなご相談をさせていただいて少量を開始したという次第です。 ただこれはあくまでメーカー側で生産をしているだけであって、認可をいただいておりませんので、出荷はしておりません。今回、問題の全容が明確になりましたので、これをベースに今後生産の調整をどのようにしておくかというかというのは、また製造の状況とか仕入れ先とかいろんなことを相談しながら対応を決めていきたいというふうに考えております。
少量生産する車種を増やす可能性は
日経Automotive:その場合に少量生産する車種を増やすといったようなことも考えられるのでしょうか。 小木曽:これからの計画はまだ決まっておりませんけれども、3月4日に止まったもののうち、今回E13Cのエンジンにつきましては排ガス性能の問題が明確になりましたので、これはこれから省との相談になりますけれども、もちろん排ガス性能を満足するものに変更する必要があります。変更した場合は変更の内容に基づいて劣化耐久試験等々をやり直す必要がありますので、これらの検討が必要ですので、今後すぐに増やしていくという可能性はあまり高くないと思いますけど、将来の計画は都度都度、生産の状況とか仕入れ先、関係会社さんの状況にもご相談をさせていただきながら決めていきたいと思っております。 日経Automotive:分かりました。ありがとうございます。 司会1:では後ろの方、お願いいたします。